ルネサス、LTE対応デュアルコアCPU採用チップセット「MP5232」


 ルネサス エレクトロニクスとルネサス モバイルは、LTE対応のシングルチッププロセッサを開発し、「MP5232」として製品化する。価格は未定、2012年第3四半期より量産が開始される予定。

 「MP5232」は、マルチモード対応のLTEモデムとアプリケーションプロセッサ「R-Mobile APE5R」で構成されるシングルチッププロセッサを搭載したLTE対応モバイル機器向けチップセット。FDDおよびTDDのLTE方式をサポートし、アプリケーションプロセッサは、1.5GHz駆動のデュアルコアCPUを採用する。

 ルネサスの現行チップセットである「MP5225」と互換性があり、国内モデルでは、ソフトバンクモバイルの京セラ製スマートフォン「HONEY BEE 101K」が「MP5225」を採用している。

 製造プロセスは28nmで、現行チップセットよりもコストを抑えた設計という。スマートフォンやタブレッド、モバイルインターネット機器向けに展開される。ルネサスでは、携帯機器のボリュームゾーンである150~300ドル(約1万2000円~2万4000円)の製品を実現するためのソリューションであると案内している。

 




(津田 啓夢)

2012/2/15 14:25