WCP、XGP方式のデータ通信サービスを来年1月末で終了


 ソフトバンクグループのWireless City Planning(ワイヤレス シティ プランニング、WCP)は、ウィルコムから継承したXGP方式によるデータ通信サービスを2012年1月31日で終了する。WCPは、新技術のAXGP方式でのデータ通信に注力する。

 XGP方式によるデータ通信サービスは、2009年に導入された。そもそもは、高速無線通信サービスのため2.5GHz帯を割り当てられたウィルコムが提供したもの。試験サービスを経て2009年10月に「WILLCOM CORE XGP」として商用サービスが開始されたが、エリアも限定的で提供端末もわずかだった。その後ウィルコムは破綻し、会社更生手続きを行うことになり、ウィルコムのXGP事業は分割され、WCPが誕生した。

 ソフトバンク、アドバンテッジパートナーズのファンド、その他の投資家がほぼ1/3ずつ出資するWCPは、2011年6月、XGP方式で展開する予定だった2.5GHz帯のサービスの開設計画を変更した。これにより、XGPを発展させたというAXGP方式(高度化XGP)でサービスが展開されることになり、今年11月からMVNO(仮想移動体通信事業者)向けにAXGP方式のサービスを開始。AXGPによるMVNOとして、ソフトバンクモバイルが来年2月よりサービスを提供する。

 新方式のAXGPが導入される一方で、旧来のXGPは2012年1月31日12時で終了することになった。WCPでは、11月のAXGPサービス開始時に、既存のXGPユーザー数百人に対して、AXGPのモニターサービスの提供を開始している。今回のXGP終了の案内においても、あらためてAXGPモニターサービスの提供を案内している。




(関口 聖)

2011/12/2 11:43