富士通、ARROWSブランドで2012年にも国内シェアトップへ
写真右から、富士通の大谷氏、HIRO、佐相氏、高田氏 |
富士通は、NTTドコモ向けに提供する2011年冬春モデルの商品発表会を開催した。富士通の「ARROWS」ブランドの戦略などが語られたほか、EXILEのHIROが登場するなど華やかな発表会となった。
富士通の執行役員副社長である佐相秀幸氏は、先日の2011年度第2四半期決算について触れ、売上高が1兆1062億円(前年同期比0.6%増)で増収増益、震災前の状況に戻りつつあることをアピールした。上期の業績としては減収減益だが、富士通では「攻めの構造改革」を標榜し。2011年度通期の売上高4.5兆円を目指すという。
佐相氏は、調査会社の資料をもとに、携帯市場全体の上期のスマートフォン販売数を1004万台とし、下期はさらに拡大、スマートフォンだけで2011年度は2300万台が販売される見通しであるとした。
こうした中でスマートフォン市場は、国内においても海外メーカーの躍進がめざましい。佐相氏は「座視するわけにはいかない」と語り、ARROWSシリーズを中心として攻勢に出ることをアピールした。富士通では、まず国内シェアトップを目指す方針で、2012年を目標達成時期とする。佐相氏は、「ARROWSは『矢』という意味、消費者のハートを貫く」などと語っていた。
HIRO | 高良健吾 |
富士通の執行役員常務で、富士通東芝モバイルコミュニケーションズの代表取締役社長である大谷信雄氏は、ARROWSブランドについて言及し、ARROWSは後ろに言葉を伴うことでさまざまな展開ができるとし、
たとえば、「ARROWS X LTE」ではハイスペックで先進的なイメージを、「ARROWS Kiss」では女性向けの柔らかいイメージになるとした。富士通全体としては、ARROWSというブランドを推進し、前述のXやKissはそのサブブランドになるという。サブブランドには「REGZA Phone」も含まれ、東芝製品とのコラボレーション端末などで今後も使っていくようだ。
製品説明を行った富士通のモバイルフォン事業本部 高田克美氏は、Android OSのバージョンアップについて、「フラッグシップモデルを中心に順次対応させていく計画」とコメントした。今回のドコモ向けの商品発表会では、「ARROWS X LTE」がハイスペックモデルと案内されていた。
舟山久美子 | 防水モデルとなり、バスタイムでの利用がアピールされていた |
デモンストレーションでは、Xiの速度や韓国語もサポートされた手書き文字入力機能、女性向けモデルではオリジナル手書きフォント作成機能やらくがき盛りフォト機能などが紹介された。
発表会には、Popteenコラボモデル「F-03D Girls'」の説明時に、PopteenのモデルであるKUMICKY(クミッキー)こと舟山久美子が登場したほか、ARROWESブランドのNTTドコモ向けイメージキャラクターを務める高良健吾(こうらけんご)、そしてARROWSブランド全体のイメージキャラクターとなるEXILEのHIROが登場した。
手書き入力のデモ | オリジナル手書きフォント機能のデモ |
2011/11/8 14:58