auのスマートフォンでVPNが利用できない問題、PPTP対応を検討


 KDDIは、スマートフォンに付与するIPアドレスをプライベートアドレスに変更した影響で、Android端末などに搭載されているVPN接続が利用できない状況について、今後PPTPに対応する方向で検討していることを明らかにした。対応時期などは未定。

 同社は、スマートフォンに付与するIPアドレスについて、それまでのグローバルIPアドレスから、プライベートIPアドレスに変更すると7月19日に発表し、8月下旬以降、順次適用が開始された。これに伴い、Androidに搭載されているVPN接続機能などの、グローバルIPアドレスが必要な機能は利用できなくなっていた。

 プライベートアドレス付与の対象端末はauのスマートフォンで、IS02、E30HT、E31Tは対象外となっている。

 同社では、現時点でこれらの問題の解決策は無く、VPN接続を利用できない状況とした上で、個人契約のユーザーについては、要望が多ければ対応を検討するとしている。法人契約のユーザー向けにはL2TP接続の利用を案内しているという。

 なお今後については、個人・法人を含めてPPTP接続に対応する方向で検討を進めているとしている。

 




(太田 亮三)

2011/9/26 20:09