au、国や自治体の緊急情報を配信する新サービスを来春以降開始
KDDIと沖縄セルラーは、国や自治体の緊急情報をauの携帯電話へ配信する新サービス「緊急速報メール『災害・避難情報』」を2012年春以降に提供する。情報料やパケット通信料は無料。
これまでauの携帯電話では、気象庁の緊急地震速報を受信できるようになっていた。今回の発表を受け、来春からは国や自治体などが発信する緊急情報もauの携帯電話で受信できるようになる。これらの2つの情報配信を行うサービスの総称が「緊急速報メール」となる。
新たに提供される「災害・避難情報」は、大きな災害で避難勧告や避難指示が行われる際に配信される。津波注意報や津波警報、噴火警報のほか、大規模テロの発生時や弾道ミサイルが飛来する際にも発せられ、多くのユーザーにとって生命の危機に関わる情報が配信されることになる。
配信の仕組みは、これまでのau向け緊急地震速報と同じく「BroadcastSMS」と呼ばれる仕様が用いられている。ただし、「災害・避難情報」の対応機種は、2011年秋冬モデル以降の機種となる。これは、メールフォルダの表示などで大きな改修が必要なため。そのため、2011年夏モデルまでの既存機種では利用できないが、スマートフォンについては、アプリ側で対応できる可能性があるため、対応する方向で検討が進められている。来春以降に開始される予定だが、地域によっては来年7月以降になる可能性もある。
配信元となる国や自治体は、KDDIとの事前契約が必要で、有料サービスとなる。配信時には市区町村単位で配信先を指定でき、その時点で、指定のエリアにいるユーザーに緊急速報が配信される。これまで類似のサービスとして、NTTドコモが「エリアメール」を提供しているが、配信元がドコモとauのユーザーに緊急速報を配信したい場合は、両社とそれぞれ契約する必要がある。
2011/6/15 19:12