じぶん銀行、照会・取引ができるiPhone/Android向けサービス


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 じぶん銀行は、スマートフォン向けのバンキングサービスの提供を開始した。iPhoneやAndroid端末から利用できるブラウザサービスのほか、Android向けアプリも提供される。

 今回提供されるサービスは、スマートフォンからじぶん銀行の口座について、残高照会などが利用できるというもの。銀行によるスマートフォン向けサービスは既に存在しているが、今回、じぶん銀行では照会系サービスに加え、振込など取引系サービスが提供される。こうした取引機能がスマートフォンでも利用できるのは、「日本では初めて」(じぶん銀行取締役の勝木 朋彦氏)という。Android搭載スマートフォン向けバンキングサービスとしても日本初。

 利用できる機能は、残高照会(円普通預金、円定期預金、外貨普通預金、外貨定期預金、総資産)、円普通預金の入出金明細照会、振込(じぶん銀行内と他行宛)、円定期預金への預け入れと満期日取り扱い変更となる。なお外貨預金については円換算での表記となる。アプリ版では、ATMロック解除/再ロックも可能。

 またアプリ版には、Googleマップと連携したATM検索機能も用意される。リアル店舗がない、ネット専業銀行のじぶん銀行だが、提携ATMのうち三菱東京UFJ銀行とセブン銀行のATMが検索できる。GPSで計測した現在地付近のATMのほか、地名検索で任意のエリアでのATM検索もできる。

 Android 1.6/2.1、iOS3.1/4.0/4.1(4.2は12月22日に対応予定)の標準ブラウザからアクセスすればこれらの機能が利用できるほか、Android向けアプリも用意される。ブラウザサービスの推奨機種として、NTTドコモのXperiaやLYNX SH-10B、LYNX 3D SH-03C、auのIS01、IS03、ソフトバンクモバイルのHTC Desire、iPhone 3G/3GS/4Gが挙げられている。Android向けアプリの対応機種はIS03。推奨OSや動作確認済み機種は順次拡大される見込み。3G回線だけではなく、Wi-Fi経由でアクセスした場合も利用でき、iPod touchのような端末でも利用できる。当初、アプリ版が利用できるのはIS03となる。

 開発にあたって、勝木氏は「(銀行だからこその)セキュリティと操作性の両立が工夫のポイントだった」と語る。アプリ版では初期設定で生年月日やパソコン向けバンキングサービスのパスワードなどの入力を求め、その初期設定をすれば次回以降の起動時には4桁のパスワードで照会のみ可能となる。取引を実際に行うには、アプリからブラウザサービスで遷移して、ログインする形となる。初期設定で、ユーザーが口座開設者本人であると紐づけ、残高などの照会をできるようにしながら、その口座の資金を取り扱う際にもう一度ログインさせることで、セキュアな環境を実現した。リバースエンジニアリングなどにも対処すべく認証関連の情報は暗号化されている。

 当初は、携帯電話番号だけで送金する機能は用意されていないが、今後開発が進められる見込み。その他、フィーチャーフォン(従来型の携帯電話)で実現しながら、今回のスマートフォン向けサービスで盛り込まれていないものも、順次対応すると見られる。

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(関口 聖)

2010/12/16 15:11