HYBRID W-ZERO3対応のGSMモジュール「CM-G100」


CM-G100

 テクニッコジャパンは、ウィルコムのスマートフォン「HYBRID W-ZERO3」で利用できるGSM方式対応のW-SIM型通信モジュール「CM-G100」を発売する。ウィルコムの直販サイト「ウィルコムストア」での価格は9800円。

 「CM-G100」は、ウィルコムの「HYBRID W-ZERO3」に装着することで、海外のGSMエリアで通話・通信できるようにする通信モジュール。製造元はIAC(Inventec Appliances Corporation)で、テクニッコジャパンは販売を手がける。「HYBRID W-ZERO3」は、ウィルコムのPHSに加えて、NTTドコモ網を利用したW-CDMA方式をサポートしているが、GSM方式は、欧米や中国、インドなどで利用されている携帯電話の通信方式となる。

 日本国内では「CM-G100」を使った通信は利用できないが、海外旅行時に渡航先でも「HYBRID W-ZERO3」を利用する際、「CM-G100」を装着しておけばより広いエリアで通話・通信できる。ただし、実際に利用するには「CM-G100」だけではなく、渡航先で現地通信事業者と回線契約(プリペイドなど)を行い、SIMカードを入手して「HYBRID W-ZERO3」に装着する必要がある。渡航先での通話料/通信料は、契約した通信事業者のプランによって異なる。

 また、GSM方式を元に通信速度を高速化したGPRS方式で通信することもできるが、その場合、現地事業者のアクセスポイントへ接続するよう設定する必要がある。いわゆる国際ローミングと比べて手間はかかるが、テクニッコジャパンでは「国際ローミングと比較して安価な、現地の通信料金で通話やSMS、データ通信が利用できる」としており、長期滞在などでの利用を想定している。

 対応通信方式はGSM(900/1800/1900MHz)、GPRS(Class12、下り最大107.2kbps)、大きさは25.6×42×4mm、重さは約5.2g。ウィルコムによれば、ウィルコムストアでの販売は22日よりスタート。テクニッコジャパンによれば、一部量販店での販売は今後検討していくとのこと。なお、本誌調査によれば店頭で「HYBRID W-ZERO3」の在庫薄が続いているが、ウィルコムでは「追加生産するかどうか未定」としている。

 



(関口 聖)

2010/4/22 11:44