タッチパッド搭載のWオープンスタイル「P-01B」


マゼンタ

 「P-01B」は、数字キー部分にタッチパッドセンサーを搭載したパナソニック モバイルコミュニケーションズ製のFOMA端末。PRIMEシリーズのモデルとなる。2009年11月~12月発売予定。

よりシンプルになったWオープンの機構

 端末がタテ・ヨコに開閉するWオープンスタイルに対応し、従来モデルよりもヒンジ部付近を凸部が抑えられ、すっきりした印象となっている。以前のWオープンスタイルにあった、横開閉のためのレバーもなくなった。数字キー部分がタッチパッドエリアとなっており、スクロールやポインタ操作、タップで決定といった操作が可能。テンキー下のボタンを押してオン・オフを切り替える仕様で、タッチパッド使用時にはテンキーの中央に配置された4つのライトが、青く点灯する。なお、「P-01A」や「P-07A」では、画面のタテ・ヨコに合わせて数字キーの表示自体が変わる「2WAYキー」が採用されていたが、P-01Bでの採用は見送られた。

 メインディスプレイは3.3インチフルワイドVGAサイズで、高色再現性液晶を採用。サブディプレイは2インチとなる。タッチパネルには非対応。

カメラとビューアーが進化

 カメラは約810万画素CMOSを搭載し、PRIMEシリーズでは唯一8メガクラスとなる。ただし、フォーカスロックの時間が約0.2秒と、素早い撮影に対応する。ISO3200相当の高感度撮影やフラッシュ撮影も可能。被写体の顔を認識し、被写体2人の距離が近づくと写真が撮れる「ラブシャッター」や、設定した人数の顔が揃うとシャッターがきれる「グループシャッター」が用意されている。サブディスプレイをファインダー代わりに撮影できるほか、撮影シーンを自動で判別する「おまかせiA」や、被写体を追いかける「追っかけフォーカス」などにも対応。動画撮影時でも顔オートフォーカスが働く。

 また、デジタルフォトフレームのように写真が楽しめる「バラエティフォトビューア」なども利用可能。内蔵エフェクトの数は17種類。タッチパッドで写真をめくるように操作できるほか、iチャネルボタンの長押しで自動再生が始まる。このビューアーには、写真内の顔を認識し、自動でズームするなどの機能が搭載されている。

そのほかの機能

 横開き時には専用のメニューが起動し、ワンセグやカメラ、バラエティフォトビューアなどがまとめられている。iモードブラウザも横で起動でき、Flashなどでページが作られたサイトをのぞき、横に広がったレイアウトで閲覧可能となる。

 横画面を利用してゲームも遊べる。プリセットアプリが充実しており、全11本を内蔵。「ガンダムオンライン」や「レイトン教授と悪魔の箱」「ドラゴンクエストIII」「ぷよぷよ~んコラムス」「ドラクエもっとダンジョン」「対戦パズルボブル」「桃太郎電鉄WORLD」などを楽しめる。ただし、一部のアプリは体験版となる。歩数計機能を利用したエクササイズ機能なども利用可能。 加速度センサーはアプリなどにも応用できるという。

 ワンセグにはP端末おなじみの「モバイルWスピード」を搭載。15fpsの映像を60fpsに補間する。ワンセグは大型のサブディスプレイでも視聴可能となる。アンテナは側面に搭載されている。

 GPSやオートGPS、iコンシェル、Bluetooth、iアプリタッチに対応する。このほか、Blu-rayディスクレコーダーに記録した映像を視聴できる連携機能なども用意される。通信方式はHSDPA 7.2Mbps、HSUPA2.0Mbpsに対応し、海外ではGSMもサポートされる。

 大きさは約111×50×17.7mmで、重さは約135g。ボディカラーはマゼンタ、ブラック、ホワイト。連続待受時間は、3Gが約540時間、GSMが約250時間。連続通話時間は、3Gが約190分、GSMが約230分。


ブラックホワイト

 

(津田 啓夢/石野 純也)

2009/11/10 13:21