無線LAN経由で大容量コンテンツが楽しめる「ケータイWi-Fi」


 ソフトバンクの「ケータイWi-Fi」は、無線LANに対応した携帯電話を、自宅の無線LANや公衆無線LANサービスに接続することで、高速・大容量のコンテンツを楽しめるサービス。11月下旬に、対応端末の発売と同時に提供が開始される。

 「ケータイWi-Fi」対応端末では、自宅の無線LAN環境に加え、空港やマクドナルドなど全国4200カ所の公衆無線LANスポット「ソフトバンクWi-Fiモバイルポイント」を無料で利用できる。「ソフトバンクWi-Fiモバイルポイント」は、ソフトバンクモバイル提供の公衆無線LANサービスと言えるもので、当初は、ソフトバンクテレコム提供の「BBモバイルポイント」のエリアのみ利用できる。今後「ソフトバンクWi-Fiモバイルポイント」は順次拡大する見込みだが、iPhoneなどスマートフォンでも利用できるかどうか、現時点では決まっていない。

 「ケータイWi-Fi」ではWebサイトへのアクセスやコンテンツのダウンロードを高速に行える。パケット通信が対象で、無線LAN経由の音声通話はできない。最大100MBの映像コンテンツを受信できるようになるが、送信メールの添付ファイルといった仕様は従来通り。

 また、新サービスの「ケータイWi-Fiチャンネル」は、「ケータイWi-Fi」対応端末で利用できるコンテンツサービスで、試写会として動画を配信するサービスや、新聞・雑誌の電子版、ニコニコ動画、有料のレンタル動画、Yahoo!動画、よしもとのライブ配信といったコンテンツが用意される。いずれも無線LANを利用することで大容量のコンテンツを高画質で楽しめるというもので、端末内には簡単にアクセスできるメニューも用意される。

ケータイWiFi新聞は全て無料という

 なお、「ケータイWi-Fi」は、2009年5月に発表された「ケータイ無線LAN」の名称を変更し、内容をリニューアルしたもの。「ケータイ無線LAN」は唯一の対応端末であった「931N」(8月下旬以降発売予定)が発売されていないため、サービスとして提供が開始されていなかった。

 「ケータイWi-Fi」の対応端末は、931N、940SH、941SH、940N、943SH、941P。「ケータイ Wi-Fi」を利用するには、「Wi-Fiバリューパック」、月額315円の「S!ベーシックパック」の加入が必要とされる。同パックは月額490円の基本使用料、月額4410円の専用パケット定額サービスを組み合わせたもの。ただし、2010年12月31日までに加入すると、基本使用料は永年無料となる。専用パケット通信では、メールやWebブラウザ(PCサイトブラウザ、PCメール、PCサイトダイレクト)の通信が定額対象となる。ただし、PCサイトブラウザやPCサイトダイレクトを3G網で利用する場合は、定額上限が5985円となる。

 2010年1月31日までに対象端末を購入すると、端末価格を4800円値引きする「Come On!Wi-Fiキャンペーン」が実施される。

雑誌も読めるもちろん動画も

 



(関口 聖/太田 亮三)

2009/11/10 11:25