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ジョブス氏をデザインした1ドル硬貨が登場へ、米造幣局が2026年「アメリカン・イノベーション」
2025年10月20日 12:49
米国造幣局は、2026年発行の「アメリカン・イノベーション」1ドル硬貨プログラムのデザインを公開した。今回発表されたのは、アイオワ州、ウィスコンシン州、カリフォルニア州、ミネソタ州の革新や革新者を称えるデザイン。
同プログラムは、アメリカの革新精神や個人・団体による先駆的な取り組みを称えることを目的としており、50州、コロンビア特別区、そして5つの米国領土それぞれを象徴するデザインの1ドル硬貨を発行している。造幣局は、各州や準州、都市の知事、または関連機関の専門家と協力し、それぞれの地域にとって意義のあるデザインコンセプトを策定する。
カリフォルニア州の硬貨は、若き日のスティーブ・ジョブズが、オークの木々に覆われた北カリフォルニアの丘陵を背景に座る姿を描く。熟考するような姿勢と表情を通じて、自然から着想を得て複雑なテクノロジーを直感的で有機的なものへと導いたジョブズのビジョンを表現している。碑文には「UNITED STATES OF AMERICA」「CALIFORNIA」「STEVE JOBS」「MAKE SOMETHING WONDERFUL」が刻まれる。
ウィスコンシン州の硬貨は、Cray-1スーパーコンピューターを様式化した俯瞰図で表現。形状のモチーフと「Cray-1」および「コンピューター」の「C」を連想させる構図により、その革新性を象徴している。碑文は「WISCONSIN」「CRAY-1 SUPERCOMPUTER」。
アイオワ州の硬貨は、増え続ける世界人口を養うために強靭な作物を開発したノーマン・ボーローグ博士を称えるデザイン。小麦の束と麦の穂を手にした博士の姿が描かれている。またミネソタ州のデザインは、移動式冷凍(Mobile Refrigeration)をテーマに、初期の前面取り付け型冷凍ユニットを搭載した1940年代のトラックを描く。トラックの側面には、この革新によって輸送可能になった温度管理が必要なさまざまな商品を象徴するアイコンが並ぶ。



