シャオミの最新スマホ「POCO F7」発売、ハイスペック＆大容量バッテリーで5.5万円～

　シャオミ・ジャパンは、POCOのフラッグシップクラスであるFシリーズから「POCO F7」を発表、同時に発売した。価格は、256GBモデルが5万4980円、512GBモデルが6万4980円。

　POCO F7は、シャオミのオンライン専売ブランド「POCOシリーズ」の最新モデル。ハイスペックながら手頃な価格で提供され、個性的なデザインも魅力のひとつ。さらに、大容量バッテリーや高精細な大画面ディスプレイ、快適なゲームプレイ性能も特長として打ち出す。

ディスプレイ

　ディスプレイは、1.5K解像度・120Hzリフレッシュレート対応の有機ELパネルを採用。6.83インチとFシリーズ史上最大サイズで、ベゼル幅は1.9mmと狭く、フラッグシップモデル「POCO F7 Ultra」と同等の没入感を実現する。ピーク輝度は最大3200ニトで、屋外でも視認性に優れる。

　また、長時間のスマートフォン利用による目の負担軽減にも配慮し、テュフラインランドの認証を取得。ブルーライトカットやちらつき防止機能を備え、快適な視聴体験を提供する。

　さらに、IP68の防塵防水設計に対応。アップグレードされたウェットタッチテクノロジーにより、水や油で汚れた手でも快適に操作できる。

パフォーマンスとバッテリー

　チップセットには、クアルコムの「Snapdragon 8s Gen 4」を採用。POCO向けに最適化され、前モデルのPOCO F6（日本未発売）と比べてCPU・GPU・AI性能が大幅に向上。ゲームや動画視聴もより快適に楽しめる。

　バッテリーは、POCO史上最大の6500mAhを搭載。90Wのハイパーチャージに対応し、約30分で約80％まで充電可能。22.5Wの有線リバース充電にも対応し、他のデバイスを充電する“モバイルバッテリー”としても活用できる。

　また、長時間のゲームプレイにも配慮し、大型のデュアルチャネルアイスループ冷却システムを採用。熱暴走を防ぎ、快適な操作性を維持する。

　ソフトウェア面では、ゲーム最適化機能「WildBoost Optimization 4.0」を搭載。RPGの高解像度表示、120FPSの滑らかなフレームレート、高感度タッチ、FPSゲームでの足音強調などに対応。例えば「PUBG」を5時間連続プレイしても、平均89.25FPSを維持できるという。

カメラ

　リアカメラは、5000万画素のソニーIMX 882センサーを採用した広角カメラと、超広角カメラのデュアル構成。高精細な写真から広大な風景まで、幅広い撮影ができる。

　さらに、シャッターを押す前後の映像を記録し、動画やGIFとして残せる「ダイナミックショット」機能も搭載。POCOのAI Image Signal Processor（AISP）により、暗所でも鮮明でボケの少ない写真撮影が可能。ガラス越しの撮影時には反射除去機能も利用できる。

連携と接続性

　Xiaomi HyperConnectに対応し、iPhone・iPad・MacBookとのデータ共有や画面共有も可能。同一Wi-Fi環境でアカウントを共通にすることで、AirDropのようなスムーズなデータ転送や、MacBook上でのスマートフォン操作も行える。また、Windowsの「Windowsにリンク」にも対応し、PCとのデータ連携や画面表示もできる。

デザイン

　POCO F7のデザインは、特にフラッグシップカラーのサイバーシルバーエディションに注力。片山氏は「ケースを付けずに、そのまま使ってほしい」と語る。背面にはガラス素材を採用し、高級感とデザイン性を両立。側面にはアルミ素材を用いて、堅牢性も確保している。

シャオミ・ジャパン マーケティングマネージャー 片山将氏

　カラーバリエーションは、サイバーシルバーエディションのほか、ホワイトとブラックの計3色を展開。

価格と販売情報

　価格は、12GB＋256GBモデルが5万4980円、12GB＋512GBモデルが6万4980円。7月14日までの発売記念早割キャンペーンでは、6000円引きの4万8980円と5万8980円で購入できる。

　販売チャネルは、直営店Xiaomi Store、オンラインストア、Amazon.co.jp、楽天市場、MVNOのIIJmio。

　購入者特典として、7月31日までに購入したユーザーには6カ月間の無料画面割れ保証が付属。OSアップデートは4回、セキュリティアップデートは6年間提供される。

イベント

　発売記念イベントが7月11日〜13日、イオンモール浦和美園で開催。大容量バッテリーを体験できるコンテンツや、トートバッグ・Tシャツなど来場者特典も用意される。

　また、本日からXiaomi StoreでPOCO F7を購入したユーザーには、先着順でモバイルバッテリーがプレゼントされるキャンペーンも開催中。

日本市場でのPOCOの展開と今後の方針

　POCOは、今年2月の本格展開以降、POCO F7 Ultra、POCO X7 Proなど4モデルを投入し、今回のPOCO F7で一旦ラインナップの完成を迎えた。

　日本市場での手応えは大きく、今後も5モデル体制を軸に、市場やユーザーの声を反映しながら柔軟に調整を行っていく方針。

シャオミ・ジャパン 副社長 鄭彦（てい げん）氏

　グローバルではオンライン販売が中心だが、日本では「実機を試したい」というニーズに応え、Xiaomi Storeでの展示・販売も継続していくと鄭副社長は語った。