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モトローラがmoto AI搭載「motorola edge 60 pro」発表、ソフトバンクからも

 モトローラ・モビリティ・ジャパンは、新型Androidスマートフォン「motorola edge 60 pro」を7月4日に発売する。価格は7万9800円。ソフトバンクからも「motorola edge 60s Pro」として発売される。

「AIキー」搭載、クワッドカーブデザイン

 本体の重さは約184gで厚さは8.14mm、軽量かつ薄型で四隅が丸みを帯びた「クワッドカーブデザイン」を採用。PANTONEとの協業によるカラーリングは前モデルから継続している。6.7インチのディスプレイは濡れた手でも操作できる「ウォータータッチ」に対応する。

 グーグルのAI「Gemini」を搭載する。また、Perplexity AIのAIチャットボットによる検索エンジン「Perplexity」の有料版をソフトバンク版では6カ月間、SIMフリー版でも3カ月間無料で利用できる権利が付属する。本体左側面には「AIキー」が用意され、長押しすると、「Perplexity」を起動できる。

moto AIのクリエイト機能は「Image Studio」に

 「moto AI」の「Create」関連機能で、前モデルにも搭載されていた「Style Sync」や「Image Canvas」は、アプリ「Image Studio」に統合してGoogle Playで配信される。Image Studioにはアバター作成機能なども含まれる。

 音声を記録したり書き起こしたりできる「Pay Attention」、メッセージなどを要約する「Catch me up」、過去のデータにアクセスできる「Recall」、見たり聞いたりキャプチャーしたものをRecallに保存する「Remember This」といった機能は、今秋のソフトウェアアップデートで日本語にも対応する予定という。いずれもグローバルでは提供されているもので、「moto AI」としては「アシスト(Assist)」機能として位置づけられている。

手軽に綺麗な写真を撮影できるAI×カメラ機能

 アウトカメラはメインカメラにソニー製の「LYTIA 700C」センサーを採用。低照度下でも多くの光を取り込める。望遠カメラは1000万画素で最大3倍の光学ズーム、50倍までのデジタルズームに対応する。

 「マルチスペクトル3-in-1光センサー」を搭載。カメラ起動時に周囲の明るさを測定。露出とホワイトバランスを自動的に調整、フリッカーセンサーで蛍光灯やLEDのフリッカー現象を軽減する。「Photo Enhancement Engine」で、AI処理により写真のもっとも明るい部分と暗い部分の比率を高めてダイナミックレンジを向上させることができる。

 ノイズ処理や細かなディテールも調整するほか、ユーザーの好みを学習して色味を調整する「Signature Style」も搭載する。カメラアプリで食べ物や風景など、カテゴリーごとに写真をインポートでき、好きな写真を登録しておくと、色の好みをAIが学習。オンデバイス処理で、写真撮影時に似たような色合いに補正してくれる。

 動画の処理にもAIを取り入れており、明暗が激しい映像でも露出オーバー・アンダーを防ぐ補正機能がある。色の精度も向上しており空や肌の色の再現性を高めた。音声についても雑音の多い環境でも鮮明で自然に録音できるという。

 前モデルから搭載されている「Adaptive Stabilization」(適応型手振れ補正)に加えて「Long Exposure」(長時間露光)を搭載。さらにAIが被写体の動きを認識し、シャッタースピードを調整することで、動きのある写真もブレなく撮影できる「Action Shot」(アクションショット)も備える。ファインダー下のアイコンをオンにすると、Action Shotを有効にでき、普段通りシャッターを切るだけで、素早く動く被写体をしっかりと捉えられる。

 また、複数人で一緒に撮影する際、連続写真を撮影。全員がまぶたを開いているタイミングの写真を生成する「Group Shot」(グループショット)のほか「ポートレートモード」はAIが被写体とカメラの距離に応じてボケ具合をAIが調整する。

主な仕様

 搭載するOSは、Android 15。12GBのメモリーと256GBのストレージを備える。ディスプレイの大きさは6.67インチ(pOLED)の4面カーブディスプレイ。チップセットはメディアテック製の「Dimensity 8350 Extreme」を備える。

 アウトカメラは5000万画素のメインカメラと超広角カメラ、1000万画素の3倍望遠カメラの3眼構成。インカメラは5000万画素のシングルカメラ。

 バッテリー容量は5000mAhで、グラファイトアノードとシリコンアノードを用いている。最大で125Wの充電出力に対応しており、ソフトバンク版は「神ジューデン」ラインアップのひとつとなる。SIMフリー版との間にスペックの差はない。

 本体の大きさは約160.69×72.98×8.14mmで重さは約184g。カラーバリエーションは「PANTONE Shadow(シャドーグリーン)」「PANTONE Dazzling Blue(ダーズブルー)」「PANTONE Calcite(カルサイトホワイト)」の3色展開。米国防総省が定めるMIL-STD-810Hに準拠する耐久性を備える。