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キャッシュバック見直しでiPhoneシェアが大きく減少、IDC調査
スマホ出荷が2四半期連続で前年割れに
(2014/9/2 12:53)
IDC Japanは、2014年第2四半期(4~6月)の国内携帯電話出荷数を調査し、結果を明らかにした。
調査結果によれば、フィーチャーフォンやスマートフォンを含む携帯電話の出荷数は、2014年第2四半期で前年同期比12.7%減の737万台、2四半期連続の前年割れになった。また、スマートフォンの出荷数は前年同期比24.6%減の492万台で、こちらも2四半期連続の前年割れ。
調査では、前年割れの傾向が続いた要因として、キャリアのキャッシュバック施策が大幅に見直され、販売数、出荷数ともに大きく減少したと指摘。最大の販売数になっていたiPhoneの出荷数も前年割れとなった。加えて、従来なら夏モデルとして販売されるスマートフォンのラインナップ数が前年以下で、プロモーションも積極性に欠けたことから、販売、出荷の双方で減少が続いているとしている。
第2四半期の、フィーチャーフォン、スマートフォンを含む国内携帯電話のメーカー別シェアでは、アップルが7四半期連続で1位を獲得した。しかし、キャッシュバック施策の見直し、需要の一巡などからシェアは29.1%にとどまり、前四半期の48%から大幅に低下した。フィーチャーフォンとAQUOSシリーズを3キャリアに安定供給するシャープはシェア16.6%で2位を堅持。3位は、前四半期から1つ順位を上げたソニーでシェア12.2%。4位は京セラで11.1%、5位は富士通で9.2%だった。
第2四半期のスマートフォンのみのメーカー別シェアは、アップルがシェア43.6%で1位だが、圧倒的だった前四半期のシェア67.4%から20ポイント以上低下している。スマートフォンのシェア2位は、ドコモ向けXperiaシリーズが好調なソニーで、シェアは18.3%。3位はシャープで14.3%、4位はサムスン電子で10.2%、5位は京セラで6.1%になった。