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iPhoneのシェア拡大続く、フィーチャーフォンは堅調――IDC調査

 IDC Japanは、国内携帯電話、およびスマートフォン端末の2014年第1四半期(1月~3月)の出荷台数実績を発表した。

キャッシュバック見直しにより、出荷台数は減少傾向?

 同社の調査によると、2014年第1四半期の国内携帯電話出荷台数(スマートフォンとフィーチャーフォンの合計)は、前年同期比4.4%減の914万台となった。同社では、マイナス要因として、好調なiPhone販売と対照的にAndroid端末の販売不振が目立ち、それにより国内通信事業者が揃って在庫調整を実施したことを挙げている。

 一方、スマートフォン出荷台数も、前年同期比4.4%減の651万台となりマイナス成長となった。「2014年3月末以降、総務省の指導により通信事業者の販売奨励金戦略が大幅に見直されたことから市況が一変し、iPhoneに限らずAndroid端末の販売台数も減少傾向にある。これにより2014年第2四半期(4~6月)は、携帯電話市場全体が前年同期比ベースでマイナス成長が続く可能性が高い」と、同社シニアマーケットアナリストの木村融人氏が分析している。

スマホの出荷台数はiPhoneが67%

 2014年第1四半期の、携帯電話出荷台数をメーカー別に見ると、アップルが48.0%で、6四半期連続で首位を維持している。2位は「AQUOSシリーズ」が好調なシャープが2位、au向けを中心にスマホとフィーチャーフォンを出荷している京セラが3位という結果になった。4位以降はソニー、パナソニックモバイルと続く。京セラとパナソニックモバイルのランクインは、フィーチャーフォンの出荷が堅調であることが要因としている。

 一方スマートフォン出荷台数では、アップルが67.4%とさらにiPhoneのシェアを拡大させる傾向が続いている。第2位には携帯電話と同様にシャープがランクイン、「Xperiaシリーズ」の販売が好調なソニーが3位という結果になった。

2014年第1四半期 国内携帯電話出荷台数シェア(IDC Japan調査)
2014年第1四半期 国内スマートフォン出荷台数シェア(IDC Japan調査)

川崎 絵美