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ゲーム感覚で単語を覚える「ラーニングドラゴン英単語3300」
学習管理アプリ「スタディプラス」と自動連携
(2014/5/1 14:26)
スタディプラスは、楽しみながらゲーム感覚で学習できる教材アプリ「ラーニングドラゴン英単語3300」のiOS版をリリースした。勉強した時間や内容をスマートフォンに記録する学習管理プラットフォーム「Studyplus」に自動連携される。同社では、連携用APIである「StudyplusAPI」を5月1日に一般公開し、API利用のモデルケースとして「ラーニングドラゴン英単語3300」を開発した。
ゲーム要素満載の「ラーニングドラゴン英単語3300」
「ラーニングドラゴン英単語3300」は、英単語を覚えながらダンジョンを進み、ゲーム感覚で学習できる教材アプリ。アプリのダウンロードと基本プレイ(200単語まで)は無料。さらに単語数を増やした場合は月額500円(税込)となる。
StudyplusAPIが組み込んであるため、学習するとStudyplusのアプリを立ち上げなくても自動で記録されるようになる。
Studyplusに自動で記録できる連携用API
「Studyplus」は、学習記録をスマートフォンで管理することのできる無料のプラットフォーム。勉強の記録をグラフなどで可視化したり、勉強仲間をつくってお互いに励まし合うなどのSNS機能を持っているのが特長。勉強を継続させる、モチベーションを上げるツールとして高校生や大学生を中心に40万人に利用されている。
Studyplusへの記録は、あらゆる教材(紙や電子ツール)で学習した記録を手動で入力するほか、すでに連携機能をもった教材アプリを使う場合は、自動で記録される。現在のところ、「本気で英会話!ペラペラ英語」(appArray Inc.)や、大学入試英単語集として知られる「英単語ターゲット1900 5訂版」(旺文社)のiOSアプリ「英単語ターゲット1900(5訂版)」(物書堂)、単語帳を自作できる「zuknow」(ビズリーチ)など、13の教材アプリで自動記録可能となる連携APIが採用されている。
今回、APIが一般公開されたことで、アプリベンダーや個人の開発者が、誰でも無料でAPIを利用できるようになる。
クラスメイトやライバルに内緒で“コソ勉”できる
Studyplusは、2012年の2月にリリースされ、2013年から高校生のスマートフォン普及が急速に進んだことで、大学受験を控えた高校生を中心にじわじわと使われ始めたのだという。学習の一番の課題は継続することである。スタディプラス代表取締役の廣瀬高志氏は、行動分析学に基づく、継続の効果的な方法として“記録して可視化する”ことと“ポジティブなフィードバックを得る”の2点だと話す。
廣瀬氏は「きっかけは高校時代のバスケ部の先輩だった」と当時を振り返る。東大にトップ合格した先輩から「勉強の記録を付けるといいよ」とアドバイスされたのだという。以来独自の“勉強ノート”を作成。学習記録をノートに書留め、グラフで可視化、塾にはそれほど頼らずに先輩からアドバイスをもらいながら難関大学に合格したという経験をもつ。「勉強に限らず、ダイエット・禁煙・節約などすべてに通じていることですが、一番の課題である継続を支援するツールがあればと思いStudyplusを作りました」(廣瀬氏)。
学習記録を公開して「いいね!」をもらい、モチベーションを上げる効果があるというが、勉強していることを隠したいユーザーのほうが多いのではないだろうか。ところが、Studyplusでは、実際のソーシャルグラフとは連携せず、Studyplus内の“勉強仲間”とコミュニケーションできる点が喜ばれているという。TwitterやFacebookでもシェアできる機能を用意しているが、実際に使われているのは1割程度なのだとか。
「実は以前StudyLog(スタディログ)という学習記録をTwitterに流せるアプリを作ったのですが、ぜんぜん流行らなかったんです(笑)。その失敗があって、ソーシャルグラフとは連携せずに励まし合えるSNSに作り替えたのがStudyplusです。見知らぬ勉強仲間と励まし合うことで、リアルな友達には内緒で“コソ勉”できることがポイントです」(同氏)。