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LINEはLINEを超える――「BEYOND LINE」をテーマに新展開
(2014/2/26 19:12)
LINEは、グローバル市場での更なる成長に向け「BEYOND LINE」をテーマに3つの新サービスを発表した。26日、都内では「LINE Showcase 2014 Feb.」としてプレス向けの発表会を開催した。
同社取締役COOの出澤剛氏が登壇し、最新状況を説明した。LINEは現在、3億7000万ユーザーを突破した。その3億7000万ユーザーのうち約85%が海外、約15%日本となる。米国でも1000万ユーザーを超えた。また、LINEによる売上は、前年同期比で450%となった。
今後グローバルでのさらなる成長に向け、固定電話や携帯電話への通話ができる「LINE 電話/LINE Call」、ユーザー自身がスタンプを作成・販売できる「LINE Creators Market」、企業向けにAPIを提供する「LINEビジネスコネクト」の3つの新サービスを提供すると発表した。
「LINE電話/LINE Call」について、執行役員の舛田淳氏は「無料通話のニーズが高まってきている中、LINEが世界に飛躍するため、通話を強化する」と述べ、「これまで作り上げてきた殻を壊して、LINEはLINEを超える必要がある」と語った。
同社の収益の現状は、ゲーム6割、その他が4割という収益構造になっている。3つの新サービス提供による収益構造は、今後変わっていくことが考えられる。LINEでは、無料通話サービスを提供しているが、「その先には、きちんと収益を見越している。それが私たちの腕の見せ所。収益構造は決めていない。BtoBやユーザー課金など複数のビジネスモデルが考えられ、ひとつの収益モデルに決めないことが、経営理念でもある」(舛田氏)としている。
Viber、WhatsAppの買収について
無料メッセンジャーサービスの市場においては、先日、楽天がViberを、FacebookがWhatsAppを買収するといった発表があり、世界的に大きな動きがみられた。「LINEではどのように受け止めているか?」という問いに、出澤氏は「そもそも競争は激しかった。業界が大きく動くタイミングは、ピンチもあるが、隙が生まれたり、チャンスでもある」とコメント。FacebookがWhatsAppの買収を発表したタイミングで、LINEの米国ユーザーの増加が跳ね上がったことなどを例にあげ、「市場に動きがあることは歓迎すべきこと。チャンスの証明でもある。競争が激しい中でよりよいものを作り続けることに尽きる」と述べている。
LINEも買収の対象に!?
一部で報じられた“ソフトバンクがLINEを買収”について、話があったかどうかについては出澤氏は「ありません」と即答した。