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スマホで家電を操作する「IRKit」、対応アプリ用SDKも公開
(2014/1/15 17:11)
IRKitプロジェクトは、外出先からスマートフォンを使って家電を操作できる、リモコンデバイス「IRKit」を発売した。iOS 7以降のiPhone、iPad、iPodTouchの環境で利用でき、公式アプリも提供する。製品価格は7875円で、アプリは無料。また、同製品に対応するオリジナルアプリを製作できる「IRKit iOS SDK」も同時に公開した。
IRKitは、家庭のWi-Fi無線LANに接続し、インターネットを通して外出先からでも赤外線を送ることのできるデバイスで、専用アプリ「IRKitシンプルリモコン」をインストールしたスマートフォンから家電を操作する。IRKitで受信した家電のリモコン信号を学習することで、アプリ上から操作が可能。Wi-Fiの接続情報は、モールス信号を使った音声通信でIRKit本体に送信され、Wi-Fiアクセスポイントに接続することにより外出先からも操作ができる。電源はUSBバスパワー(microUSB、ケーブルは別売)を利用する。本体サイズは62×62×17mm。Wi-FiモジュールはIEEE802.11b/g/nに対応。
また、同時に公開された「IRKit iOS SDK」は、IRKitを通して赤外線信号を送信したり、受信した赤外線信号を学習してiOSのデバイスから操作したりするための機能をまとめたライブラリで、これを用いることでオリジナルの連携アプリを製作できる。位置情報を用いたオン/オフ機能や、1タップですべての家電をオフにする機能、Facebook連携で友達が見ているテレビ番組にチャンネルを合わせる機能などが含まれている。このほかHTTP APIも公開し、パソコンやその他デバイスから家電を操作することも可能。
同プロジェクトは、面白法人カヤック在籍中に大塚雅和氏が開発を開始、退職後にカヤックから譲渡を受けファブラボ鎌倉と協力して開発を継続している。「家電を操作するためのアプリが数多くストアに並ぶ未来を目指して、オープンソースなデバイスを開発した」という。まずはiPhoneアプリ開発者をターゲットとし、その後、一般消費者をターゲットに展開していくとしている。