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郵便局初のポイントサービス「ゆうゆうポイント」、18日開始 商品へ交換や今後は支払いにも
2024年11月15日 18:34
来局でたまる、今後は商品購入などでも
簡易局を含めて、すべての郵便局で取り扱われ、郵便局への来局でポイントがたまる。郵便局にはポイントを受け取るための二次元コードが掲出され、来局時には「郵便局アプリ」からカメラを起動してコードを読み取ることでポイントを得られる。利用するには「ゆうID」への登録が必要となる。
2025年春からは、ゆうパックの送付と商品購入でもポイントが貯められるようになる。ほかに、ゆうゆうポイントのWebサイトのマイページから家族を登録すれば、ポイントを送ることができる。
ためたポイントは、およそ100種類の商品と抽選で獲得もしくは交換できる。現時点で用意されている商品には「ゆうゆうポイントデビュー記念切手」や「ぽすくまフレーム切手」のほか、ぽすくまや郵便デザインのタンブラーや茶碗・箸ペアセットなどがある。今後、コーヒーメーカーやキャンプ用品、地元や地域と結びつきのある体験が用意される予定という。2026年の春を目処に、ゆうパックの送料など郵便局のサービスの料金にもポイントを利用できるようになる予定としている。
ちょっと幸せになるポイント
日本郵政グループの中期経営計画「JP ビジョン2025」などで示される新しい価値の提供やユーザー体験価値の向上への取り組みの一環。「ゆうゆうポイント」には郵政の「ゆう」と「あなた」(=You)から名付けられた。
日本郵政 DX戦略部 部付部長/日本郵便 DX戦略部 部長の石井大樹氏は「郵便局と来局者との結びつきを強めたい思いを込めた」と話す。今回の新サービスは、あくまで日本郵政グループ内でのみ利用できるポイントで、共通ポイントサービスではない。石井氏はその戦略として「ポイント経済圏を築くわけではない」と説明。来局者との関係を強化するもので「郵便局と来局者との結びつき、来局者同士の結びつきを生み、ちょっとした幸せを感じてもらえるポイントを目指したい」と話す。
日本郵政が独自に実施したWebアンケートでは、郵便局の独自ポイントサービスへの受け止めは「期待できる」「わからない」「期待できない」がおおむね1/3ずつという結果だった。一方で、郵便局を月2回以上利用するユーザーの場合、期待できるがほぼ過半数、カタログ通販の利用者では2/3近くが期待できると回答し、ゆうパックを送る利用者では7割弱が期待感を示した。
「郵便のサービスを使う方の期待を超え、満足してもらいながら関係を強固にしていきたい。調査結果も踏まえながらサービスを設計していきたい」と石井氏は話す。
一方で、郵便局のサービスを毎日使うという人は少ない。ポイントがたまる条件は郵便局への来局やサービスの利用であり、ほかのポイントサービスに比べてためるハードルは高い。そのため、抽選への参加や商品との交換はハードルが低く設定されている。商品のラインアップはゆうゆうポイント限定のものや郵便局で人気の商品、大切な人と過ごすきっかけ・時間を豊かにしてくれるものといった方針が示された。
11月18日から来局ポイント獲得で1000万ポイントの山分け、家族シェアの利用で200ポイント、特設サイトで5000人に2025ポイントを付与するキャンペーンが実施される。