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ソフトバンクが社会課題解決で教育機関と連携、コンソーシアム立ち上げ

 ソフトバンクは、全国の大学など教育機関と連携して地域社会の解決に挑むコンソーシアム「ソフトバンク社会貢献プログラム 産学連携プロジェクト」を立ち上げた。当初は16の教育機関とともに活動する。教育機関の募集はソフトバンクのWebサイトで受け付けている。

 ソフトバンクと全国の高等教育機関が連携して、地域社会が抱える課題を解決に導く。今回のコンソーシアムでは、課題解決の事例や課題を共有する会合や参画する教育機関が一堂に会して発表する場などを設ける。Webでの情報発信も行うほか、ソフトバンクのCSR担当者によるサポート、通信環境の支援が受けられるという。デジタル教育・リスキリング、ダイバーシティ、環境対策のテーマに分けて参画を募る。

 大学などではそれぞれの地域が抱える課題を解決すべく、人材育成など取り組みを進めているものの、社会課題の複雑化により単独で対処することが難しくなってきた。産学連携での取り組みは国も推奨しており、ソフトバンクとしても単独で取り組むより、これまでの成果を横展開しやすい。さらに大学内のDX化などで協力することでICT技術の社会実装を進められる期待感があるという。

これまでのソフトバンクと教育機関の連携の事例
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 ソフトバンク CSR本部の池田昌人本部長は「社会課題への取り組みは、直接的にソフトバンクの成長にもつながる。課題解決と企業の成長を両輪で実現することが大きな事業の推進のベース」と社会課題解決に取り組む意義を語る。立ち上げ当初は東京大学 先端科学技術研究センターや国際アート&デザイン大学校など16校からスタート。池田氏は今後、300校を超える規模で輪を広げていきたいと熱意を示した。

左=ソフトバンク 池田氏

 参加費などはなく、学部・ゼミ単位での参加もできる。大学や大学院、短大、専門職大学、大学院大学、専門学校、高専を対象に受け入れる。教育機関の募集は始まっており、ソフトバンクのWebサイトから申し込める。