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「SoftBank ウインターカップ2023」で「Proto EPIC」を使った立体的映像を体験できるイベント

 ソフトバンクは、同社が特別協賛している高校生バスケットボールの全国大会「SoftBank ウインターカップ2023」に、等身大ホログラムデバイス「Proto EPIC」を設置し、来場者が体験できる取り組みを実施している。大会は、東京体育館(東京都渋谷区)で29日まで開催されており、期間中は毎日体験できる。

 「Proto EPIC」は、高さ約213cmの箱形の装置で、ディスプレイには投影されている人物が実際にいるかのように立体感がある映像を出力できる。

 今回の体験ブースでは、大会アンバサダーの河村勇輝選手や平下愛佳選手のほか、公式テーマソングを歌うLIL LEAGUEからのメッセージが放映されているほか、来場者と一緒に記念写真を撮影できるプログラムも用意されている。

 また、来場者自身が隣接する撮影スペースで撮影し、数十秒の動画を「Proto EPIC」で視聴体験できる取り組みも実施している。

角度で変わる立体感

 実際に「Proto EPIC」で映し出された映像を視聴してみると、見る角度によって奥の被写体の映像が見切れるなど、映像に立体感が感じられる。

 担当者によると、「Proto EPIC」の特許技術と、撮影時に被写体の影が出やすいようなライティングを施すことで立体感のある映像を放映できるという。完全な立体映像ではないため、ディスプレイ正面から大きく外れるような角度から見ると、立体感は損なわれる。

 先述の通り、平時は河村選手や平下選手などの映像が放映されているので、それぞれからのメッセージを立体感ある映像で楽しめたり、記念写真が撮影できるプログラムでいっしょに記念写真を撮影したりできる。

見る角度を変えると、奥行きが変化する
記念撮影できるプログラム

ユーザー自身で撮影体験

 隣の撮影スペースでは、白バックに撮影機材と立体感を演出するライトが備わっており、ユーザーは係員の案内に従ってカメラ目線でポーズを決めるだけで映像を「Proto EPIC」で放映できる。

 たとえば、グループで来場しているユーザーが、それぞれカメラの前でポーズを決めてその映像を同伴者がたのしんだり、数十秒の動画を収録し、その後「Proto EPIC」で放映されている自分の映像を楽しんだりできる。

ユーザー自身で撮影体験できる取り組み

 先述の各選手からの動画は、事前に収録されたものを使用しているので、ユーザーが映像の中に入り込んで撮影するといったことはできないという。

 一方で、映像をリアルタイムで伝送することができるため、離れた場所に撮影機材と投影機材(Proto EPIC)を設置し、あたかもその場所に被写体がいるかのような体験ができるという。「Proto EPIC」には、ディスプレイ上部にカメラを設置しているので、視聴しているユーザーのリアクションにあわせて、被写体が反応したりポーズをとったりすることもできる。

 今回の出展について同社は「ウインターカップの会場で、アンバサダーがファンと交流する新しいコミュニケーションツールとして設置している」とコメント。また、今後もBリーグの会場(2024年1月予定)などに出展するとしており、ユースケース拡大を図るものとみられる。

会場には「バスケットLIVE」や「Libero 5G IV」のブースも

 「SoftBank ウインターカップ2023」の会場内には、ソフトバンクのフラッグやバスケットボールのオンデマンド配信サービス「バスケットLIVE」のブースが設置されている。ブース近くには、「バスケットLIVE」で中継されている試合が放映されており、会場での試合の模様をリアルタイムで確認できる。

 また、隣接するスペースには、協賛しているZTEのスマートフォン「Libero 5G IV」のブースが設置されている。

「バスケットLIVE」ブース
「バスケットLIVE」のコンテンツを体験
「バスケットLIVE」のキャンペーン
Libero 5G IV

 このほか、会場の内外に協賛する企業のブースや、バスケットボールの面白さを手軽に体験できるプログラムなどが開催されている。