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LIVE BOARDに博報堂DYMPが出資、デジタル屋外広告の市場拡大目指す

 NTTドコモと電通が出資する広告関連企業であるLIVE BOARDに博報堂DYメディアパートナーズが新たに出資する。

 LIVE BOARDは、2019年にドコモと電通が共同で設立した企業。DOOH(Digital Out of Home)と呼ばれる屋外広告の配信プラットフォームを手がける。今回、博報堂DYメディアパートナーズが新たに出資者として加わり、4社でテレビやデジタル、DOOH広告の3メディアで共通した指標で広告の効果測定実現を目指す。博報堂DYメディアパートナーズが、メディア横断での統合運用などが可能になる「AaaS」(Advertising as a Service)でLIVE BOARD提供のデータを用いる。

 海外のOOH(Out of Home)市場では、時間帯や天気、エリア、人といったデータから広告配信を自動化する「プログラマティックOOH」とよばれる市場が拡大しているが、日本ではメディアが細分化した市場環境から諸外国ほどの広まりは見せていないという。LIVE BOARDでは、今後もプログラマティックOOHの需要は増加すると見込んでおり、この分野を強化する。

 OOH広告は、どれほど視認されているかわからないことや詳細なターゲティング・効果測定の困難さなどの課題を抱えている。LIVE BOARDではこれまで、ドコモのデータを用いて視認した人数の可視化や個々人に最適化された広告配信や効果測定など、OOH広告のデメリットをカバーするサービスを提供してきた。

 LIVE BOARDと博報堂DYメディアパートナーズ、ドコモ、電通を含めた4社は、OOHをテレビやデジタルに次ぐリーチメディアに成長させ、OOHを含めた統合メディアプランニングの広がりを実現、広告予算全体におけるOOH比率を現状の6%から10%にまで高めることを目指す。