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6000万ユーザー突破の「PayPay」、2023年上半期のデータや取り組みは

 PayPayは、キャッシュレス決済サービス「PayPay」における、主要指標の推移や2023年度上半期に実施した主要な取り組みについて発表した。

ユーザー数は6000万を突破

登録ユーザー数の推移

 PayPayの登録ユーザー数と決済回数は昨年度から更に伸び、ユーザー数が2023年10月4日の時点で6000万、決済回数は2023年4月から9月の間で31億回超となった。また、同期間の送金回数は約1.4億回だった。

決済回数の推移

 本人確認(eKYC)を完了しているユーザーの数は、2023年10月時点で2400万人を突破した。

買い物できる店舗は1000万カ所以上に

 PayPayの残高をチャージできる金融機関は1000社を突破、買い物ができる店舗やスポットは1000万カ所以上となった。

 さらに、パートナー企業が提供するアプリ内でPayPayの決済機能が利用できるようになるPaaS(Payment as a Service)の取り組みが拡大した。また、2023年5月にはApp StoreやApple MusicなどAppleのサービスでの支払いに「PayPay」が使用できるようになった。

 スマホがオフラインの状況下でも決済が可能になる機能が搭載されるなど、どんな場面でもPayPayを利用できるようになる施策が実施された。

海外キャッシュレスサービスとの連携強化

 2023年6月からは、「PayPay」と「Alipay+(アリペイプラス)」の両方を利用する店舗において、タイの「TrueMoney」、マレーシアの「Touch ‘n Go eWallet」、フィリピンの「GCash」「HelloMoney by AUB」での決済ができるようになった。さらに、2023年10月からは、「PayPay」のユーザースキャン方式を利用している店舗で、台湾のキャッシュレス決済サービス「JKO Pay」「PXPay Plus」「E.SUN Wallet」が利用可能となった。

PayPayポイントやPayPay資産運用などのサービス拡充

 PayPayポイントの保有状況や付与予定ポイントなどを確認できる「ポイント」アイコンが登場した。また、「PayPay資産運用」にPayPayポイントを利用して有価証券の買い付けができる機能が追加された。「PayPay資産運用」では、2024年1月に開始する新しいNISA制度に対応し、「NISA口座」の開設申し込み受付も開始している。

「超PayPay祭」「あなたのまちを応援プロジェクト」などキャンペーンを実施

 2023年6月15日から8月20日まで「超PayPay祭」が実施された。本人確認が完了しているユーザー向けに抽選を行う「PayPay本人確認ジャンボ」や「超PayPay祭 PayPayクーポン」などのキャンペーンが行われた。そのほか、LINEヤフーやソフトバンクと連携したキャンペーンが実施された。

 また、コロナ渦に開始した「あなたのまちを応援プロジェクト」が拡大された。2023年10月までの間に46都道府県の449の自治体でPayPayを利用したキャンペーンが実施された。

機種変更時にQRコードでPayPayアカウントの引き継ぎができる認証機能

 MNPや携帯電話番号の変更がない機種変更を行ったユーザーが、旧端末に表示されるQRコードを新端末で読み込むことでPayPayアカウントの引き継ぎをすることができる認証機能の提供が開始された。これはセキュリティー対策強化の一環であり、第三者によるユーザーのPayPayアカウントの引き継ぎを防ぐとする。