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クアルコム、「Snapdragon」の動画・写真撮影のイノベーションを紹介

Android 14の新機能「Ultra HDR」もサポート

 米クアルコム(Qualcomm)は、Android 14で新たに撮影可能となる「Ultra HDR」フォーマットに、同社の「Snapdragon」が対応することや、同社の「Snapdragon」シリーズの動画・写真の分野におけるこれまでの実績について公式ブログで紹介した。

Snapdragonの実績(カメラ関連)

 Qualcommが2017年末に発表した「Snapdragon 845」は、モバイル向けのISPとして初めて、4K HDRの動画撮影に対応した。翌2018年の「Snapdragon 855」はHDR10+をサポートし、2019年の「Snapdragon 865」では世界で初めてDolby Vision for Videoに対応した。2021年の「Snapdragon 8 Gen 1」は、スマートフォン向けのISPで初めて、8KのHDR動画撮影を可能にしている。

 写真撮影では、2020年発表の「Snapdragon 888」で10ビットの色深度のHigh Efficiency Image Format(HEIF)撮影に初めて対応し、10億を超える色調データの埋め込みを可能にした。こうした写真は、OnePlus 11やOppo Find X3で撮影できる。

「Ultra HDR」をサポート

 国内でも発売中のGalaxy S23シリーズでは、「Snapdragon 8 Gen 2」に搭載される18ビットISPを活用してRAW撮影を強化しており、16ビットの色深度で圧縮済・非圧縮のRAW画像にアクセスすれば、写真の可能性を最大限に引き出せるとアピールしている。

 また、Googleが先日開催したGoogle I/O 2023では、Androidの新たな画像フォーマットとしてUltra HDRが発表された。

 Ultra HDRで撮影された写真は、JPEGフォーマットと互換性があり、アプリケーション側がUltra HDRを正しく識別しない場合でも、JPEGファイルとして取扱できる。

 Qualcomm TechnologiesのカメラISPチームは、Androidチームと協力してSnapdragonの18ビットISPをUltra HDRフォーマットで活用する取り組みを続けてきた。

 この取り組みにより、SnapdragonはUltra HDR撮影をサポートする世界初のプラットフォームの1つになったという。今後、Android 14とSnapdragonによりUltra HDRフォーマットの写真撮影や、多くの先進的なカメラ機能の搭載を計画している。