ニュース

「Yahoo! MAP」などでルート選択時にCO2排出量を確認できる機能

 ヤフーは、同社が提供する地図アプリ「Yahoo! MAP」(iOS・Android版)、カーナビアプリ「Yahoo!カーナビ」(iOS・Android版)、乗換検索アプリ「Yahoo!乗換案内」(iOS・Android版)において、検索したルートのCO2排出量を確認し、環境に優しいルートが選択できる機能の提供を開始した。各アプリを最新版にアップデートすることで利用できる。

「Yahoo! MAP」「Yahoo!カーナビ」での機能

 「Yahoo! MAP」「Yahoo!カーナビ」で自動車での移動ルートを検索した際に表示される「おすすめ」「高速優先」「一般優先」などのタブで、CO2排出量を確認できる。本機能により、日ごろからCO2排出量を意識でき、実際にCO2排出量が少ないルートで移動できる。

 また、「Yahoo!カーナビ」では、自動車の重量や車種(エンジン区分)を設定することで、より実態に近いCO2排出量を確認できる。

 さらに、ユーザーの車種を「マイカー登録」することで、車種に応じた燃費や移動距離、ガソリン価格の情報をもとに、そのルートを移動した際のガソリン代も確認できる。

「Yahoo!乗換案内」での機能

 「Yahoo!乗換案内」では、各経路のCO2排出量に加えて、その経路を自動車で移動した場合の排出量との差分もあわせて表示し、「電車で移動したことでどれくらいCO2排出の削減に貢献できたか」まで確認できる。最もCO2の排出量が少ないルートには「ECOマーク」が掲出される。

 なお本機能は、「Yahoo! MAP」で移動手段を電車に設定した際にも利用できる。さらに、「フライトタブ」を選択することで、飛行機で移動した際のCO2排出量も確認できる。

提供の背景

 政府は、2050年までに温室効果ガスの排出を全体としてゼロにする「カーボンニュートラル」を目指すことを宣言し、さまざまな企業や行政などが脱炭素に向けた取り組みを進めている。

 「国土交通白書 2022」では、「脱炭素化に向けて多くの人々が長期的かつ継続的に取り組んでいくためには、日々の生活に脱炭素の視点が効果的かつ持続的に取り込まれていくことが必要である」としている。

 同社は、このような背景を踏まえ、多くのユーザーが移動する際に利用しているサービスを通じてCO2排出量を表示することで、ユーザーのCO2排出に対する意識を醸成するために、本機能の提供に至ったという。