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Apple Watchとアプリで心房細動を早期発見する実証、KDDIとKDDI総研

 KDDIとKDDI総合研究所は、KDDIが開発する健康アプリ「ポケットヘルスケア」とアップルの「Apple Watch」を組み合わせた心房細動の早期発見を目指す実証研究を開始した。およそ1000人を対象にWebサイトで参加者を募集する。

 実証では、Apple Watchの心電図や不規則な心拍を測定する機能を活用、KDDIの健康アプリ「ポケットヘルスケア」と連携する。同アプリに心電図計測を促すアラーム機能を追加し、定期的な心電図計測を促進する。アラームはユーザーが時間を設定するものと、活動量などをふまえてアプリから通知される2種類がある。このほか、インセンティブとして、心電図計測や日々の健康活動からポイントを受け取ることもできる。

 今回の取り組みはフェーズ2という位置づけ。2021年12月~2022年2月までに実施されたフェーズ1での提携医療機関でのオンライン診療とも組み合わせて、定期的な心電図計測を促し、不整脈の一種である心房細動の早期発見につなげる。

 フェーズ2は2023年2月28日まで実施の予定。30歳以上でiPhoneとApple Watch(Series 4以上)のユーザーが参加できる。フェーズ1よりも長期間、多数のユーザーに利用してもらうことで、心電図計測の適切なタイミングの見極めや心房細動検出時の早期受診を促す手法の研究に取り組むという。