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「iPadOS 16.1」が配信開始、どんな機能が追加された?
2022年10月25日 02:00
アップル(Apple)は、iPad向けの最新OS「iPadOS 16.1」の提供を開始した。対応機種は、iPad(第5世代以降)、iPad mini(第5世代以降)、iPad Air(第3世代以降)、iPad Proの全モデル。
これまでiPadOSのメジャーバージョンは「15」だったが、今回で「16」にバージョンアップする。10月18日~19日の日付が変わるころに発表された新型「iPad」の発表にあわせ、25日に配信開始と予告されており、「iPadOS 16.1」として登場した。
ステージマネージャー
「iPadOS 16」では、新たに追加されるマルチウィンドウ表示システム「ステージマネージャー」により、アプリケーションとウィンドウを自動的に整理する。
画面左側には、最近使ったアプリがサムネイルつきで表示され、ワンタップでアプリを切り替えできる。また、画面下部にはドックが表示され、ドックからアプリケーションを起動できる。「ステージマネージャー」には、M1またはM2チップを搭載するiPad ProとiPad Airが対応する。
iCloud共有写真ライブラリ
iCloud共有写真ライブラリでは、個別のiCloud写真ライブラリを、最大で5人と共有できる。共有する写真は手動でライブラリに追加するほか、写真に写る人をもとにした写真をライブラリに追加したりできる。
パスキー
パスワードに代わる認証手段として、パスキーに対応する。パスキーの秘密鍵はWebサーバー上に保存されないため、サーバーからの情報漏えいによってアカウントのログイン情報が漏えいする心配が無いという。
また、パスキーはエンドツーエンドで暗号化され、iCloudキーチェーンを通じてApple製のデバイス間で同期できる。
iPadOS 16.1で追加された機能
- 個々のライブラリで写真とビデオを最大5人とシームレスに共有可能
- ライブラリの設定時または参加時に、開始日や写真に写っている人をもとにして共有ライブラリに追加する写真を簡単に選択可能
- ライブラリのフィルタ機能により、共有ライブラリ、個人用ライブラリ、または両方のライブラリの表示を素早く切り替えることが可能
- 編集や許可の共有により、参加者全員が写真の追加、編集、お気に入りへの追加、キャプションの追加、削除の操作が可能
- “カメラ”で共有設定を切り替えることで、撮影した写真をそのまま共有ライブラリに追加するか、Bluetoothでほかの参加者が近くにいることが検出されたときに自動で共有する設定を有効にするかを選択可能
- 送信後15分以内はメッセージの編集が可能で、受信者は編集の記録を見ることが可能
- メッセージの送信後2分間は送信を取り消すことが可能
- メッセージを未開封にする機能により、チャットをあとで見つけやすくすることが可能
- “メッセージ”でSharePlayを使用して、友達とメッセージをやり取りしながら映画、ミュージック、ゲームなどを一緒に楽しむことが可能
- 共同制作機能では、“メッセージ”を使ってファイルの共同作業への参加を簡単に依頼することができ、共有プロジェクトで編集が加えられたときにスレッドでアクティビティの更新情報を取得することが可能
- より正確で完全な結果を返すように検索機能が改善され、入力し始めた瞬間から検索候補を表示
- メッセージの送信後10秒以内であれば“送信を取り消す”で送信をキャンセルすることが可能
- “あとで送信”機能で、指定した日時にメールを送信することが可能
- “リマインダー”機能でメールを読み直したり、返信を忘れないようにするためのリマインダーを受け取る日時を設定可能
- 共有タブグループで、複数のタブをほかの人と共有することができ、タブグループの更新は共同制作をしながら即時に確認可能
- タブグループのスタートページは、タブグループごとに異なる背景画像やお気に入りをカスタマイズすることが可能
- タブグループごとによく閲覧するWebサイトを固定することが可能
- トルコ語、タイ語、ベトナム語、ポーランド語、インドネシア語、オランダ語をSafariのWebページ翻訳機能に追加
- パスワードの代わりに、より簡単で安全にサインインできるパスキーに対応
- パスキーはiCloudキーチェーンによりAppleデバイス間でエンドツーエンドで同期され、お使いのすべてのAppleデバイスで使用可能
- マルチタスクを行うためのまったく新しい方法(iPad Pro 12.9インチ(第3世代以降)、iPad Pro 11インチ(第1世代以降)、およびiPad Air(第5世代)で使用可能)
- ウインドウの重ね合わせやサイズ変更が可能になり、Appの配置を調整して、理想的なワークスペースを構築することが可能
- 画面の左端に並んでいる“最近使ったApp”では、App間を素早く切り替えることが可能
- Appをグループ化してAppのセットを作成すると、そのグループに素早く戻ることが可能
- リファレンスモードにより、Liquid Retina XDRディスプレイを搭載した12.9インチiPad Proで一般的な色基準のリファレンスカラーとビデオフォーマットのリファレンスカラーを表示でき、Sidecarを使ってAppleシリコン搭載Macのリファレンス用ディスプレイとしても使用可能
- 新しく追加されたディスプレイのサイズ調整設定でディスプレイのピクセル密度を増やすと、App内でより多くのものを表示可能(iPad Pro 11インチ(第1世代以降)、iPad Pro 12.9インチ(第5世代以降)、および iPad Air(第5世代)で使用可能)
- iPadの天気Appが大きなディスプレイに合わせて最適化され、臨場感あふれるアニメーション、詳細なマップ、タップできる予報モジュールなどに対応
- 天気マップでは、降水量、空気質、気温に切り替えることができ、地図を場所表示の横に並べるか、またはフルスクリーンで表示することが可能
- モジュールをタップして、1時間ごとの気温や今後10日間の降水量といった詳しいデータを表示可能
- 空気質では、色分けした空気質、レベル、カテゴリーを表示し、マップ上に表示した空気質に関連する健康上の推奨事項や汚染物質の内訳などを確認することが可能
- 背景のアニメーションは、太陽の位置、雲の状態、降水量を数千種類ものアニメーションで表示することが可能
- 重大な気象警報の通知により、現在地付近で重大な気象警報が発表されたときに通知を受信することが可能
- ゲーム内ダッシュボードのアクティビティで、このゲームでの友達の達成項目や、すべてのゲームについて友達がプレイしているゲームやその達成項目をまとめて表示することが可能
- Game Centerのプロファイルで、自分がプレイしているすべてのゲームの達成項目やLeaderboardのアクティビティのハイライトを表示することが可能
- “連絡先”との統合により、友達のGame Centerでのプロフィールが表示され、友達がプレイしているゲームやその達成項目を見ることが可能
- テキスト認識表示により写真の中のテキストが操作可能なテキストになり、“写真”、スクリーンショット、クイックルック、Safari、および“カメラ”を使ったライブプレビューでコピー&ペースト、“調べる”、翻訳の機能を使用可能(iPad(第8世代以降)、iPad mini(第5世代以降)、iPad Air(第3世代以降)、iPad Pro 12.9インチ(第3世代以降)、およびiPad Pro 11インチのすべてのモデルで使用可能)
- テキスト認識表示がビデオに対応し、一時停止したビデオフレーム内のテキストをコピー、翻訳、“調べる”、共有などの機能を使用可能(iPad(第8世代以降)、iPad mini(第5世代以降)、iPad Air(第3世代以降)、iPad Pro 12.9インチ(第3世代以降)、およびすべてのモデルのiPad Pro 11インチで使用可能)
- クイックアクションにより検出された写真とビデオ内のデータをシングルタップでフライトや配送の追跡、外国語の翻訳、通貨の変換などが可能(iPad(第8世代以降)、iPad mini(第5世代以降)、iPad Air(第3世代以降)、iPad Pro 12.9インチ(第3世代以降)、およびすべてのモデルのiPad Pro 11インチで使用可能)
- 画像の被写体だけを背景から抜き出して、メールやメッセージなどのAppにコピー&ペーストすることが可能(iPad(第8世代以降)、iPad mini(第5世代以降)、iPad Air(第3世代以降)、iPad Pro 12.9インチ(第3世代以降)、およびiPad Pro 11インチのすべてのモデルで使用可能)
- “画像を調べる”で写真に写っている鳥、昆虫、蜘蛛、彫像を認識可能(iPad(第8世代以降)、iPad mini(第5世代以降)、iPad Air(第3世代以降)、iPad Pro 12.9インチ(第3世代以降)、およびすべてのモデルのiPad Pro 11インチで使用可能)
- ショートカットの設定が簡単になり、何も設定しなくてもAppをダウンロードするだけでSiriからショートカットを使用可能
- メッセージ送信前にSiriから確認を求められることなく送信可能にする新しい設定
- “Hey Siri、何ができるの?”と尋ねることにより、iPadOSやAppでSiriができることを調べることが可能(iPad(第8世代以降)、iPad mini(第5世代以降)、iPad Air(第3世代以降)、iPad Pro 12.9インチ(第3世代以降)、およびすべてのモデルのiPad Pro 11インチで使用可能)
- “Hey Siri、通話を終了”と頼んで電話やFaceTimeでの通話を終了するオプション(iPad(第8世代以降)、iPad mini(第5世代以降)、iPad Air(第3世代以降)、iPad Pro 12.9インチ(第3世代以降)、およびすべてのモデルのiPad Pro 11インチで使用可能)
- 絵文字に対応し、iPadでメッセージを送信するときに声を使って絵文字を挿入することが可能(iPad(第8世代以降)、iPad mini(第5世代以降)、iPad Air(第3世代以降)、iPad Pro 12.9インチ(第3世代以降)、およびすべてのモデルのiPad Pro 11インチで使用可能)
- 音声入力機能が全面的に新しくなり、音声入力をキーボードまたやApple Pencilと一緒に使用してテキストの入力や編集を行うことが可能(iPad(第8世代以降)、iPad mini(第5世代以降)、iPad Air(第3世代以降)、iPad Pro 12.9インチ(第3世代以降)、およびすべてのモデルのiPad Pro 11インチで使用可能)
- 話す通りに読点、句点、疑問符を自動的に挿入する機能を装備
- 絵文字に対応し、音声入力中に声を使って絵文字を挿入することが可能(iPad(第8世代以降)、iPad mini(第5世代以降)、iPad Air(第3世代以降)、iPad Pro 12.9インチ(第3世代以降)、およびすべてのモデルのiPad Pro 11インチで使用可能)
- 運転経路に15か所までの複数の経由地を追加することに対応
- サンフランシスコベイエリア、ロンドン、ニューヨークなどでは、交通機関の運賃により移動にかかる費用を確認可能
- ホームAppが再設計され、スマートホーム用アクセサリのナビゲーション、整理、表示、コントロールを簡単に実行可能
- ホームタブで、アクセサリ、部屋、シーンのすべてを1つのタブに統合し、家全体を一目で見渡すことが可能
- 照明、空調、セキュリティ、スピーカーとテレビ、水回りのカテゴリーで、部屋ごとに整理されたすべての関連アクセサリに素早くアクセスでき、より詳細なステータス情報を表示
- 最大4つまでのカメラ映像をホームタブの中央部に表示し、スクロールしてその他のカメラ映像を表示可能
- アクセサリタイルのデザインを一新。カテゴリに合わせたカラーでより視覚的にわかりやすいアイコンを採用し、より正確なアクセサリの操作を実現
- 新しいスマートホーム接続規格、Matterに対応し、さまざまなホームアクセサリをエコシステム間で連携させることが可能
- 子供用アカウント設定の改善により、年齢に応じたメディア制限など、適切なペアレンタルコントロールが適用された状態で子供用アカウントを簡単に作成可能
- クイックスタートを使って、子供用に新しいiOSまたはiPadOSデバイスを親/保護者が選択したペアレンタルコントロールが適用された状態で簡単に設定可能
- 子供からのスクリーンタイムのリクエストが“メッセージ”に表示されるようになり、承認や拒否をより簡単に実行可能
- ファミリーチェックリストでは、子供のペアレンタルコントロール設定のアップデート、位置情報共有のオン、またはiCloud+のサブスクリプションをみんなと共有することを気づかせるようなヒントや提案を表示
- ツールバーがカスタマイズ可能になり、Appで最もよく使う機能を追加することが可能
- メニューに“閉じる”、“保存”、“複製”などのコンテキストが追加され、PagesやNumbersなどのAppで書類やファイルを簡単に編集可能
- メール、メッセージ、リマインダー、Swift Playgroundsなど、システム全体のAppで検索と置換が可能
- “カレンダー”の空き時間状況表示により、“カレンダー”で会議の予定を作成するときに、招待された参加者の空き時間を表示可能
- “設定”の新規項目の個人情報安全性チェックでは、同居する人や親密なパートナーからの暴力行為にあっている人が相手に許可したアクセス権を素早くリセットすることが可能
- “緊急リセット”により、“探す”経由での位置情報共有の無効化、Appのプライバシー権限のリセットなど、すべての人とAppのアクセスをリセットするアクションを素早く実行可能
- 共有とアクセスを管理することで、情報にアクセスできるAppや人を確認し、カスタマイズすることが可能
- “拡大鏡”の“ドアの検出”機能によりドアを見つけ、ドア周辺の標識やシンボルを読み取り、ドアを開けるための手順を提供
- バディコントローラで、複数のゲームコントローラからの入力を1つにまとめて、認知機能に不自由のある方がゲームをプレイする際に、介助者や友達のサポートを受けることが可能
- VoiceOverが、バングラ語(インド)、ブルガリア語、カタロニア語、ウクライナ語、ベトナム語を含む20以上の新しい言語と地域で利用可能
- “メモ”に“水彩”、“モノライン”、“万年筆”が新しく追加
- AirPods Pro(第2世代)では、“探す”や“正確な場所を見つける”がMagSafe対応充電ケースに対応し、AirPods(第3世代)、AirPods Pro(第1世代)、AirPods Maxでも利用可能な、より正確で没入感のあるリスニング体験を提供する空間オーディオにも対応
- FaceTimeのHandoff機能により、iPadからiPhoneやMacに、またはiPhoneやMacからiPadにシームレスにFaceTime通話を引き継ぐことが可能
- ミー文字では、ステッカーポーズ、ヘアスタイル、帽子類、鼻、リップカラーのバリエーションがアップデート
- 翻訳Appでカメラを使って身の回りのテキストを翻訳することが可能
- “写真”の重複検出機能により、重複した写真を識別し、ライブラリを素早く整理することが可能
- “リマインダー”でリストをピンで固定して、よく使うリストに素早く移動することが可能
- ホーム画面上での検索により、ホーム画面下部から直接Spotlightにアクセスでき、Appを開いたり、連絡先を探したり、Webで情報を入手したりすることが簡単に実行可能
- “緊急セキュリティ対応”では、重要なセキュリティの改善をより迅速にデバイスに適用するために、通常のソフトウェアアップデートとソフトウェアアップデートの間に自動的に適用