3Dスキャンアプリ「Scaniverse」がiPhone XS以降で利用可能に、LiDAR非搭載でもOK

　米ナイアンティック（Niantic）が買収した3Dスキャニングアプリ「Scaniverse」が、LiDAR非搭載のiPhoneやiPadでも利用できるようになった。利用料は無料。

　「Scaniverse」は、カメラで捉えた被写体から3Dオブジェクトを生成できるアプリ。生成したデータは、OBJ形式、FBX形式など3Dデータのフォーマットにエクスポートでき、3Dモデリングソフトやゲームエンジンなどと互換性があるという。これまでは、iPhone 12 Proシリーズ以降やiPad Pro搭載のLiDARを活用していたが、今回より、LiDARなしでも利用できるようになった。

　LiDARなしでも3Dスキャンを実現した背景には、ナイアンティックのManyDepth技術を採用したことがある。ManyDepth技術は、2Dの画像から3Dの奥行きを推測するというもの。カメラを動かしながらスキャンすることで、ニューラルネットワークが3Dを広げていく。

　その精度についても、小さな被写体（人物、手狭な空間など）はDetailモードにすることで、Scaniverseのフォトグラメトリ技術により、LiDAR搭載デバイスと同等の高品質な生成が期待できるという。

　建物や大きな空間ではAreaモードを用いる。この際、LiDAR非搭載デバイスでは、白い壁や特徴のない表面では、深度が判断しづらくなる。