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アームロボが渋谷の街で袋詰め、menuで注文できる「auミニッツストア」渋谷モディに開設

 KDDIは、渋谷モディ(東京都渋谷区)1階にアームロボットで商品をピックアップし、商品を提供する「auミニッツストア 渋谷店」をオープンした。営業時間は11時~19時で、当面は平日のみ営業する。

渋谷モディ
auミニッツストアはau Styleの横に設置された

menuアプリから注文、デリバリーにも対応

 ユーザーは、フードデリバリーサービス「menu」のスマートフォンアプリから「auミニッツストア 渋谷店」を選択し、メニューから商品を選択し注文することで利用できる。

 受け取り方法は「テイクアウト」と「デリバリー」から選択できる。「テイクアウト」を選択した場合は、ユーザーが店頭の端末を操作して受け取れ、「デリバリー」の場合はmenuの配達員が店頭で受け取ったあと指定場所まで配達される。

 店内は、受け取り端末が2台備えられており、ユーザーや配達員がタッチパネルを操作し、受け取り用のコードを入力するだけで袋詰めされた注文品を受け取れる。

menuアプリからほかのデリバリー注文と同様に注文できる
テイクアウト注文は、ユーザーが端末を操作して受け取れる
デリバリー注文は、配達員が端末で商品をピックアップして配達される
受け取り端末は2台用意されている

裏側にはアームロボット

店舗裏側のアームロボット

 一方、端末の裏側では、商品がストックされているコンテナとベルトコンベア、ROMSのアームロボットなどが設置されている。

 注文を受けユーザーが端末を操作すると、アームロボットが注文品をストックコンテナから取り出し、受け取り端末までベルトコンベアなどを通して届けるしくみ。ストックの補充などは、一部人間が対応する必要があるものの、ストックから受け取り端末までの対応は、機械で完結する。

商品受け取りとアームロボットのようす

 ストック補充時は、商品の内容と商品の賞味期限もあわせて登録される。商品と賞味期限をシステムで自動管理するため、商品補充時に自動でストックコンテナが運ばれ、補充する端末から動くことなく、複数商品を複数個補充できる。

店舗裏側の補充スポット。スタッフは、商品のバーコードと賞味期限、数量を入力し補充していく。コンテナは自動移動するので、補充スポットから動かずに補充ができるので、時間短縮につながるという

 オープン当初は、ローソンやコストコの一部商品をラインアップし、冷蔵の物は低温でストックされており、温度管理された状態のものを受け取り端末で受け取れる。バックヤードのストックには、商品を収納できるコンテナが大小あわせて200以上用意されているといい、商品ラインアップは今後拡充していくとしている。

ストックコンテナ

スマートフォンも受け取れるかもしれない? 背景と今後

 KDDI事業創造本部ビジネス開発部の武田 裕子氏によると、労働人口の減少に伴い多くの産業で無人化/自動化の試みが進められている中、スマートフォンなどからの「デジタルオーダー」に応える実店舗として構えることになったという。

 今回渋谷の場所を選んだ背景として、武田氏は「お客様に一番近いKDDIの接点はauショップ。直営店のなかで(出店する)場所を探していたところ、丸井さんが今回のコンセプトに共感いただいた」とコメント。

 一方で、今回の店舗ではauのスマートフォンやアクセサリー類は取り扱っていない。武田氏に聞くと、取り扱いができるよう社内で調整しているとのこと。SIMフリー端末であっても年齢確認や本人確認など、実現にはハードルがいくつか存在することも明かした。

 また、営業時間についても、オープン当初は施設(渋谷モディ)の営業時間にあわせる形で設定されているが、24時間化できるように検討するとしている。

横にはauやUQ mobileの契約やサポートが受けられるau Styleがある。今回は、このau Styleの一部スペースを利用した取り組み。なお、「auミニッツストア」のサポートは、専用の電話窓口が用意されている