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アームロボが渋谷の街で袋詰め、menuで注文できる「auミニッツストア」渋谷モディに開設
2022年9月13日 16:33
menuアプリから注文、デリバリーにも対応
ユーザーは、フードデリバリーサービス「menu」のスマートフォンアプリから「auミニッツストア 渋谷店」を選択し、メニューから商品を選択し注文することで利用できる。
受け取り方法は「テイクアウト」と「デリバリー」から選択できる。「テイクアウト」を選択した場合は、ユーザーが店頭の端末を操作して受け取れ、「デリバリー」の場合はmenuの配達員が店頭で受け取ったあと指定場所まで配達される。
店内は、受け取り端末が2台備えられており、ユーザーや配達員がタッチパネルを操作し、受け取り用のコードを入力するだけで袋詰めされた注文品を受け取れる。
裏側にはアームロボット
一方、端末の裏側では、商品がストックされているコンテナとベルトコンベア、ROMSのアームロボットなどが設置されている。
注文を受けユーザーが端末を操作すると、アームロボットが注文品をストックコンテナから取り出し、受け取り端末までベルトコンベアなどを通して届けるしくみ。ストックの補充などは、一部人間が対応する必要があるものの、ストックから受け取り端末までの対応は、機械で完結する。
ストック補充時は、商品の内容と商品の賞味期限もあわせて登録される。商品と賞味期限をシステムで自動管理するため、商品補充時に自動でストックコンテナが運ばれ、補充する端末から動くことなく、複数商品を複数個補充できる。
オープン当初は、ローソンやコストコの一部商品をラインアップし、冷蔵の物は低温でストックされており、温度管理された状態のものを受け取り端末で受け取れる。バックヤードのストックには、商品を収納できるコンテナが大小あわせて200以上用意されているといい、商品ラインアップは今後拡充していくとしている。
スマートフォンも受け取れるかもしれない? 背景と今後
KDDI事業創造本部ビジネス開発部の武田 裕子氏によると、労働人口の減少に伴い多くの産業で無人化/自動化の試みが進められている中、スマートフォンなどからの「デジタルオーダー」に応える実店舗として構えることになったという。
今回渋谷の場所を選んだ背景として、武田氏は「お客様に一番近いKDDIの接点はauショップ。直営店のなかで(出店する)場所を探していたところ、丸井さんが今回のコンセプトに共感いただいた」とコメント。
一方で、今回の店舗ではauのスマートフォンやアクセサリー類は取り扱っていない。武田氏に聞くと、取り扱いができるよう社内で調整しているとのこと。SIMフリー端末であっても年齢確認や本人確認など、実現にはハードルがいくつか存在することも明かした。
また、営業時間についても、オープン当初は施設(渋谷モディ)の営業時間にあわせる形で設定されているが、24時間化できるように検討するとしている。