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6倍の速度差も、クアルコムがブログで日本におけるミリ波の普及を紹介

 クアルコムは、同社のブログ上で日本における5Gミリ波の普及について紹介した。

クアルコムのブログより

 クアルコムジャパン社長の須永順子氏を含めたチームが東京で、5Gミリ波対応のスマートフォンを用いた調査を実施。原宿と新宿で実施した調査では、ほとんどの場所で下り2Gbps以上、上り300Mbps以上の速度を記録。

 同社によると、ミリ波非対応のスマートフォンと比較して下り速度で6倍以上、上りも5倍の速度だとしている。n257の400MHz幅の大容量がこうした高速通信を可能にしているともされており、都市部や郊外の人口密集エリアでは屋内外を問わずに混雑エリアでのユーザー体験を向上させられるとしている。

 ブログ中で明かされた結果によると、サムスン電子製の「Galaxy S22 Ultra」を用いて55MBの動画をおよそ2秒でTikTokにアップロードできたという。

 クアルコムによると、日本国内の通信事業者はすでに2万台以上のミリ波ノードが配備され非常に高い加入者容量を提供できているという。今夏には「mmWave-Sub6デュアルコネクティビティ」(NR-DC)などの機能が全国で展開され、混雑エリアとそれ以外の場所で同等レベルの品質を提供できるとした。

 同社は「日本では堅牢なミリ波エコシステムのすべての重要な指標が活発に行われていることは明らか」と結論付け、ソニーやシャープ、サムスンなどのミリ波対応スマートフォンの選択肢の豊富さや政府によるミリ波拡大のサポート、収益化のための新たなビジネスモデルがあることなどを評価。5Gミリ波のような新技術が市場に根付くのは、歴史上稀に見る機会として「日本でミリ波革命に参加しない企業はまたとない機会を損失することになる」とコメントしている。