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スマホからの確定申告で機能拡充、スマホ向けレイアウトや源泉徴収票の自動入力など
2022年1月7日 12:00
スマホ申告の対象範囲拡大
スマートフォンからの申告画面では、これまで給与所得や雑所得など一部の所得や控除などで、スマートフォンでの入力に適したレイアウトで申告できていた。
2021年分の申告からは、新たに「特定口座年間取引報告書(上場株式等の譲渡所得等・配当所得等)」と「上場株式等の譲渡損失額(前年繰越分)」、「外国税額控除」の3点について、スマートフォンに適したレイアウトで申告できる。
レイアウトが拡充されるのは、2021年分のみで、それ以前の申告はこれまでのレイアウトのままとなる。また、スマホ申告の対象外の所得と控除などは、パソコン向けの画面から申告書を作成できる。
源泉徴収票の自動入力機能
これまで手入力が必要だった「給与所得の源泉徴収票」について、2021年分から自動読み取り機能(OCR機能)が提供される。
スマートフォンのカメラで「給与所得の源泉徴収票」を撮影することで、記載内容を自動で読み取り、該当項目に自動入力される。
同機能は、スマートフォンから申告書を作成する場合に利用できる。
申告にはマイナンバーカードが便利
e-Taxを利用するには、原則マイナンバーカードが必要となる(税務署からIDとパスワードを請求する方式もあり)。
また、2021年分からパソコンで申告書を作成する場合、対象のスマートフォンでマイナンバーカードを読み取ることで、対応するICカードリーダーがなくてもe-Taxによる確定申告ができるようになる。
国税庁では、新型コロナウイルス感染症の感染リスク軽減のため、e-Taxの利用を案内しており、マイナンバーカードの早期申請を促している。