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「e-ZUKAスマートフォンアプリコンテスト2021」、受賞アプリ決定

「e-ZUKAスマートフォンアプリコンテスト2021」の審査結果

 福岡県飯塚市は11月20日、「e-ZUKAスマートフォンアプリコンテスト2021」の最終審査会を開催し、受賞アプリを発表した。

 今回で10回目となる同コンテストは、例年、九州工業大学の飯塚キャンパスで学園祭と一体化して最終審査会が開催されてきたが、新型コロナウイルス感染症の影響で、昨年に続き、審査員と一部の関係者のみが飯塚研究開発センターに集まり、一次審査を通過した10チームがZoomを使用して最終プレゼンテーションに参加。各チームは、質疑応答を含めて15分の持ち時間を使い、開発したアプリの魅力をアピールした。

飯塚研究開発センターに審査員と一部の関係者のみが集まった
冒頭で挨拶する飯塚市 経済部 部長の長谷川司氏
審査員長の九州工業大学情報工学部 准教授の小西直樹氏

 審査の結果、見事グランプリに輝いたのは、九州工業大学と九州大学による合同チーム「REmotion(リモーション)」が開発した同名のWebアプリケーション。コロナ禍においてオンライン会議が増えているが、カメラをオフにした多人数参加の会議において、参加者の表情から感情を推定し、顔マークとして可視化できるというもので、技術力の高さのほか、ライブ配信や面接練習など応用範囲の広さといった点で高く評価された。

九州工業大学と九州大学による合同チームが開発した「REmotion(リモーション)」
表情から感情を推定し、顔マークに変換
カメラがオフの会議でも参加者の表情の変化を確認できる
時系列にグラフ化することも可能

 このほか、街中のデジタルサイネージをネットワーク制御し、低料金で手軽に広告を配信できるプラットフォーム「キンサイネ」(山下拓郎氏)や、“気分”によって地域コミュニティやオフラインイベントへの参加機会を演出する「creamy(クリーミー)」(九州大学)、COCOAアプリが発するBLE(Bluetooth Low Energy)やWi-Fiプローブなどの電波を検知して施設の混雑度を推定し、Webサイトなどに埋め込んで利用者に案内できる「itocon-GO」(九州大学)が複数の賞を獲得した。

ご近所デジタルサイネージ「キンサイネ」
creamy(クリーミー)
itocon-GO
受賞アプリ名チーム名所属
グランプリREmotionREmotion九州工業大学/九州大学
飯塚市長賞ご近所デジタルサイネージ「キンサイネ」山下拓郎シティアスコム
SDGsデジタル社会推進機構賞ご近所デジタルサイネージ「キンサイネ」山下拓郎シティアスコム
ICTビジネス研究会賞ご近所デジタルサイネージ「キンサイネ」山下拓郎シティアスコム
タカハ機工賞ドコイコ飯塚許斐行和NTTデータ九州
トヨタ自動車九州賞REmotionREmotion九州工業大学/九州大学
住友商事九州賞creamycreamy九州大学
セキュアサイクル賞REmotionREmotion九州工業大学/九州大学
いい生活賞itocon-GOitocon-4-business九州大学
F Ventures賞creamycreamy九州大学
アシアル賞ご近所デジタルサイネージ「キンサイネ」山下拓郎シティアスコム
富士通クラウドテクノロジーズ賞creamycreamy九州大学
ハウインターナショナル賞サードアイclearvisionトライデントコンピュータ専門学校
トーマスラボ賞声分解析アプリ「Deep Voice」ぶたのちょきんばこ九州大学
NOTE賞AreaCoupon桃から出てきた青年A麻生情報ビジネス専門学校
リンクトブレイン賞itocon-GOitocon-4-business九州大学
TRIART賞REmotionREmotion九州工業大学/九州大学
福岡ビジネス・デジタル・コンテンツ賞最終審査通過作品REmotionREmotion九州工業大学/九州大学