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ドコモとアイテック阪急阪神、モバイル空間統計に関する新技術の実証実験開始

 NTTドコモとアイテック阪急阪神は、大阪・梅田で、リアルタイムに人口を推計する「モバイル空間統計」の「国内人口分布統計(リアルタイム版)」について実証実験を実施する。実施期間は、1回目が10月1日~10月31日まで、2回目が12月1日~12月31日まで。

 本実証実験では、大阪・梅田で実施されるイベントなどの集客効果や、来訪者の回遊とそれに伴う周辺施設への波及効果の可視化を行い、2つの新技術の有用性検証を行う。

高精細リアルタイム人口統計技術

 これまで、ドコモのモバイル空間統計「国内人口分布統計(リアルタイム版)」では、国内全域の最短1時間前の人口分布統計を、500mメッシュごとに、性別・年代別・居住地別に提供してきた。

 それに対し、現在開発中の新技術「高精細リアルタイム人口統計技術」では、リアルタイムに提供できる人口分布統計の地理解像度が最小125mメッシュにまで向上し、駅や商業施設など、より細かいエリアにクローズアップした調査ができるようになるという。

リアルタイム移動人口統計技術

 2つ目の新技術「リアルタイム移動人口統計技術」は、ある時間帯に、あるエリアにいた人々の主要な移動先エリアを、リアルタイムに把握することが可能になる。

 また、今後この技術は、コロナ禍における人々の移動状況を可視化することで、混雑緩和施策などへの活用も期待される。