ニュース

ソニーCSL、AIが手伝う楽曲制作アプリ「Flow Machines Mobile」

 ソニーコンピュータサイエンス研究所(ソニーCSL)は、AIを活用するクラウド型楽曲制作アプリ「Flow Machines Mobile」(FM Mobile)の提供を開始した。iOSおよびiPad OSに対応する。価格は無料。

 FM Mobileは、AIの活用が特長のひとつで、ユーザーが望むスタイルに合わせたメロディやコード、ベースラインを提案する機能を備え、各種DAW(デジタルオーディオワークステーション)プラグインとの連携にも対応している。

 曲のスタイルを表現する「スタイルパレット」という独自の概念を採用。同機能は、音楽データを解析した機械学習モデルで、ソニーCSLによるプリセットに加えてユーザー自身で新たなスタイルパレットの作成もできる。これにより、自分の音楽スタイルを残しながら新たな発想につながるメロディをAIに生成させられるという。

 作りたい曲のジャンルとコードに合わせてスタイルパレットを選択。「compose」ボタンを押すと、選択したコード進行に合わせてAIにより8小節ごとにメロディが生成される。音符の長さやメロディの複雑さを調整すれば、より意図に沿った形での提案を受けられるという。

 気に入ったメロディは、プラグイン型ツール「Flow Machines Professional」を使ってDAWに取り込むことができるほか、FM MobileのデータはMIDIのため、アップルの楽曲制作アプリ「GarageBand」に取り込んで使うこともできる。