ニュース

ドコモ、「イベント初開催でも終了時の混み具合がわかる」新技術

 NTTドコモは、人口分布データなどを用いてイベント開催時の駅の混雑状況を予測する「将来駅混雑予測技術」を開発した。

 イベント参加人口抽出技術、乗降者推定技術、リアルタイム乗降者数予測技術により構成される。過去のイベントにおける駅利用者の推定情報とその際の人口分布や気象データとの関係性をモデル化。直近の人口分布データや気象、イベント日程のデータから、将来の駅乗降者数を最長90分後まで10分間隔で予測する。

 人口分布データは「モバイル空間統計国内人口分布統計(リアルタイム版)」によるもの。最短で1時間前の人口分布データを取得できるため、高い精度で混雑を予測できる。

 加えて、イベントが初めて開催される場所であっても、終了後の混雑は当日の会場人口分布データを参考にして混雑状況を予測できるという。このほか、イベント日程が2日以上ある場合、2日目以降の混雑は前日までの混雑情報を自動的に反映させて予測できる。

 同技術は、NTTが開発しオリンピック・パラリンピック等経済界協議会が提供する「Japan Walk Guide」に用いられている。ドコモでは今後も、混雑予測の技術開発似取り組み、新たな体験を提供していくとしている。