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KDDIとJR東日本、離れた場所の会議室をつなぐ「空間自在ワークプレイス」の実証実験を開始

 KDDIとJR東日本は、離れた場所でも同じ空間にいるように仕事ができる「空間自在ワークプレイス」の実証実験を実施する。期間は5月17日~6月18日までで、実験場所は東京都、埼玉県、神奈川県内の計5カ所。

 同実験は、KDDIとJR東日本が始動した「空間自在コンソーシアム」の活動「ワークプレイスコミュニティ」の一環として実施される。

4K映像やQRコードを活用、表情や会話の分析も

 実験では、5カ所の実験場所のうち2カ所を接続し、離れた場所でも生産性を保ったまま仕事ができるかどうかを検証する。

 4K映像を壁に投影し、臨場感のある会議を実現する「空間一体化」や、QRコード認証によって前回の会議の続きから始められる「保存可能な会議室」などの実用性を確かめるという。

 また、マスクをつけている人の表情も高精度で分析可能な「顔領域適応型表情認識AI技術」を活用して表情を分析するほか、会話分析も実施する。

「空間自在コンソーシアム」の第1弾には22社が参画

 KDDIとJR東日本は5月11日に、場所や時間にとらわれない豊かな暮らしの実現を目指す「空間自在コンソーシアム」を始動した。

 同コンソーシアムは、両社が2020年12月に発表した「空間自在プロジェクト」の一環として始動したもの。

 第1弾として、働き方に関する課題解決を目指す「ワークプレイスコミュニティ」を立ち上げ、参加企業とともに実証実験や勉強会を実施していく。現時点でコクヨやヤマハをはじめとした22社が参加しており、参加企業は順次拡大予定となっている。