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シャオミ、リキッドレンズカメラを採用するフォルダブルスマホ「MIX FOLD」発表

 シャオミは、フォルダブル(折りたたみ)タイプの5Gスマートフォン「MIX FOLD」を発表した。広げると8.01インチという大画面で利用できるデバイスで、カメラでは「リキッドレンズ」と呼ばれる仕組みを採用する。中国版の価格は12GB+256GBモデルが9999元(約16.7万円)、12GB+512GBモデルが10999元(約18.4万円)。

 MIX FOLDの8.01インチディスプレイは、2Kサイズで、387 PPI、P3広色域、10.7億色の表現を実現し、Dolby Visionをサポート。大画面を活かし、仕事関連のアプリも快適に使えるとアピール。パソコンのように使うこともできるという。

 さらに画面を分割し、動画を見ながらSNSを利用したり、通販サイトにアクセスしながら調べ物をしたりできる。また写真、テキスト、ファイルを自由にドラッグ&ドロップできる。

 ヒンジは最大100万回の開閉に耐えられるとのことで、従来のヒンジと比べ27%軽くなった。

カメラ

 センサーサイズが1/1.52の1億800万画素(108MP)カメラや、1300万画素で120度の超広角カメラ、800万画素の光学3倍ズームカメラ、800万画素の80mmマクロカメラを備える。4つのカメラが用意されているようだが、実際にはカメラは3つしかない。

 実は、MIX FOLDの800万画素カメラは、1つでマクロ撮影と望遠撮影をサポートする。この背景として、スマートフォンとしては世界で初めて「リキッドレンズ(液体レンズ)」を採用したことが挙げられる。ピント合わせを司るレンズで、フィルムで包んだような液体材料を用いており、その部材をモーターで上下させるように動かし、曲面をコントロールして焦点を変える。これにより3倍光学ズーム、最大30倍の望遠、最小焦点3cmを実現したという。

 このほか、自社開発の画像処理チップ「C1」も採用されている。

主な仕様

 音響面ではハーマン/カードンとコラボした4つのスピーカーを搭載し、持つ方向に応じて左右のチャンネルをインテリジェントに切り替える。

 チップセットはSnapdragon 888で、メモリーの規格はLPDDR5、ストレージはUFS 3.1対応で端末内でも高速にデータをやり取りできる。

 バッテリーは5020mAh。67Wの有線充電に対応し、37分で満充電できる。