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ドコモと東急バス、停留所サイネージにメッセージを配信し混雑を回避する実証実験

バス停留所のデジタルサイネージへのメッセージ配信例

 NTTドコモと東急バスは、バス車内の混雑平準化に向けた人々の行動変容を促す実証実験を開始した。

 第1弾として、バス停留所のデジタルサイネージへナッジ理論を活用したメッセージ配信を4月27日までの平日に実施する。ナッジとは、人々にちょっとしたきっかけを与えて、行動を変えてもらうことを促す行動経済学の理論。

 東急バスが3月3日から実施しているバス車内のリアルタイム混雑状況の配信を利用し、バス停留所のデジタルサイネージに「次のバスを見送ると、快適に乗車できます」といった、ドコモが持つナッジ理論を活用した「混雑回避メッセージ」を配信する。

実証実験全体イメージ

 メッセージの配信により、混雑したバスへの乗車を見送るなど、乗客の行動を変えるきっかけとしての効果を検証する。また、複数のメッセージパターンを用意し、メッセージに応じた行動変容の度合いを、車両別の乗車数データ分析により評価する。

 混雑したバスを避け、空いているバスに乗車することで、快適な環境での乗車を可能にするとともに、混雑の平準化により遅延が解消されるといった課題の解決が期待されるという。

 実証実験の実施区間は、山手通りと目黒通り沿いの計8停留所。

実証実験の実施停留所
(渋):渋谷駅方向、(黒):目黒駅前方向、(玉):二子玉川駅方向、(岡):大岡山小学校前方向、(■):渋谷駅方向、目黒駅方向、大崎駅・大井町駅方向の各乗り場

 なお、第2弾として、乗客のスマートフォンへ行動変容を促すメッセージを配信する実証実験も予定している。