KDDI、「海洋DX」で三重県内の大学や水産研究所と産学官連携

　KDDIおよびKDDI総合研究所は、三重県の三重大学大学院生物資源学研究科、鳥羽商船高等専門学校 、三重県 水産研究所、鳥羽市と、県内の5GやIoTなど先端技術を活用した水産業のデジタルトランスフォーメーション、「海洋DX」の積極的な展開を目指した連携協定を3月16日に締結した。

協定の連携イメージ

　6者は、三重県における水産現場の課題解決に対して、県内の漁場や養殖現場でIoTを活用した海況観測器によるデータ取得、海の磯焼けによる藻場の減少・生態変化について、「空中・水中ドローン」による撮影映像を用いた解析などの海洋DXに取り組む。

　6者は、スマートブイ、ドローンなどによる海洋観測データ、海中画像データ取得による可視化および、データ連携による解析から予測を行うための技術開発を共同で推進する。

　また、生産領域に限らず、加工・流通・販売などの水産バリューチェーン連携を目指した地域ネットワークとビジネスモデルの構築に取り組む。人材育成面では、海洋DXに関する技術講習会や共同開発を通じて、地域で海洋DX活用の中心的な役割を担う人材を育成する。