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「iOS 14.4」「iPadOS 14.4」では、カーネルとWebkitのゼロデイ脆弱性にも対応済み
2021年2月6日 09:00
アップルは、1月26日にリリースした「iOS 14.4」「iPadOS 14.4」について、3つのゼロデイ脆弱性に対応したことを、同社のサポートページで案内している。
iOS 14.4およびiPadOS 14.4では、悪意のあるアプリに権限を昇格される可能性があるというカーネルの脆弱性(CVE-2021-1782)に対処した。また、リモートで任意のコードを実行されるおそれがあるというWebKitの脆弱性(CVE-2021-1870、CVE-2021-1871)も修正された。
同社は、いずれの脆弱性も悪用された可能性があるとの報告を認識しており、詳細についても後日公開する予定としている。対象となる端末は、iPhone 6s以降、iPad Air 2以降、iPad mini 4以降、iPod touch(第7世代)。
そのほかのiOS 14.4およびiPadOS 14.4の更新内容は、本誌の別記事を参照いただきたい。
iOS 14.4の機能改善
- より小さなQRコードを認識可能
- “設定”でBluetoothデバイスの種類を分類するオプションにより、音声通知の送信先のヘッドフォンを正しく識別
- iPhone12、iPhone 12 mini、iPhone 12 Pro、およびiPhone 12 ProMaxのカメラが新しい正規のApple製カメラとして確認できない場合に通知
iOS 14.4の不具合解消
- iPhone 12 Proで撮影したHDR写真に画像のアーティファクトが現れることがある問題
- “フィットネス”ウィジェットに最新のアクティビティデータが表示されないことがある問題
- タイプ入力の反応が遅くなる場合や、単語の候補がキーボードに表示されない場合がある問題
- “メッセージ”で正しい言語のキーボードが呼び出されないことがある問題
- “アクセシビリティ”でスイッチコントロールを有効にすると、ロック画面から電話に応答できなくなる場合がある問題