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TCLから日本市場初の5G対応スマホ「TCL 10 5G」、3万9800円

 FOXは、TCL製のAndroidスマートフォン「TCL 10 5G」を11月24日に発売する。価格は3万9800円(税込)。

 TCL 10 5Gは、クアッドカメラを搭載し5G対応ながら低廉な価格に抑えたミドルレンジのAndroidスマートフォン。ディスプレイは、6.53インチ。解像度はFHD+でインカメラをパンチホールタイプとすることにより、画面占有率91%を実現した。

 本体のカラーバリエーションは、「クロームブルー」と「マーキュリーグレー」の2色を用意。ボディの背面も3Dガラスによる丸みを帯びた形状に仕上がっている。

 本体左側面の「スマートキー」にはシングルプレス、ダブルプレス、長押しで任意のアプリを起動するように設定できる。

 取り扱いは、FOX STOREのほか、Amazon.co.jpやひかりTVショッピングなど。プラススタイルからは他チャネルにさきがけて11月10日に発売される。

 また、FOX ONLINE STOREでTCL 10 5Gを購入すると、購入特典としてcaseplay jamで利用できる5000円(税込)分のギフトコードがプレゼントされる。さらに、FOX STORE限定でTCL 10 5G専用ケースが多数発売される。FILAやLANVINのコラボデザインのケースも販売される予定。

コンテンツを楽しむためのディスプレイとオーディオ

 専用のディスプレイエンジンを備えており、目の疲労を軽減したり、SDRからHDRへのアップコンバート、より実際に近い色調などさまざまな最適化処理をリアルタイムに行えるという。

 また、紙で読んでいるかのような色合いになる読書モードやブルーライトを軽減するモードも備えている。

 オーディオはハイレゾにも対応。さらに、「SUPER BLUETOOTH」で同時に4つのBluetoothオーディオデバイスに接続できる。これにより、1台のTCL 10 5Gで複数の友人と聴いている音楽を共有したり、多数のスピーカーから音楽を流すということもできる。

4眼カメラ

 カメラは、64MPのメインカメラ、8MPの超広角、5MPのマイクロカメラに加えて2MPの深度センサーの4眼構成。超広角カメラは最大で118度の視野角で広い風景を1フレームに収められる。

 また、深度センサーにより、自然なボケ効果を生み出せるためポートレート写真を撮影でき、マクロカメラでは最接近時2cmの距離から被写体を撮影できる。

 またインカメラは、4つのピクセルを1つに結合し低照度下でもより明るく撮影できる「4-in-1ビッグピクセルテクノロジー」を採用している。

主なスペック

 出荷時に搭載されるOSは、Android 10。チップセットはクアルコム製のSnapdragon 765G 5G。6GBのメモリーと128GBのストレージを備えている。

 5Gで利用する場合、NTTドコモのネットワークには非対応、楽天モバイルのネットワークには後日対応となる。4Gの場合は、ドコモ、au、ソフトバンク、楽天モバイルの4社に対応する。

 バッテリー容量は4500mAh。Quick Charge 3.0(18W)に対応するほか、ほかのデバイスに給電するリバースチャージが可能。

カラーバリエーションはクロームブルーとマーキュリーグレーの2色展開。

 生体認証は、本体背面に指紋センサーを備える。

TCLの5G時代の戦略は

 TCL CMOのステファン・ストレイト氏は「TCLはエアコンやテレビ、スマートフォンなどさまざまな製品を取り揃えているが、モバイル製品は人々がどこに行くにも手放さず、ほかの家電とも連携するという点でとても重要だ」と語る。

 同じように、人々が常に使うものであるという点でも、テクノロジー的にだけではなくブランディングの観点からもやはりスマートフォンは重要だという。

 CES2020から1年で、世界中の7地域でスマートフォンを発売したTCL。9月にはスマートフォンのほか、タブレットやスマートウォッチも発表した。「(新型コロナウイルスによる)パンデミックの中でも、人々により良い製品を届けたい」というステファン氏。

 TCLでは、5Gスマートフォンを「エンターテイメントを楽しむための端末」として位置づけているという。5Gをより普及させるために手の届きやすい価格で提供していくとも語った。

 さらにスマートフォンとほかの家電との連携も強化。同社は中国では5G搭載テレビなどを発表している。

 TCLは、今後、インターネット回線の主流は現在のような固定回線からモバイルネットワークが中心になると予想。5Gに力を入れていくのはそのためだという。

 すでに米ベライゾンから5Gスマートフォンを発表しているTCL。ステファン氏は「日本の携帯電話市場は先進的。日本での成功にもフォーカスする」と、今後は日本市場も重視していく姿勢を明らかにした。