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JCBとNTTコム、外貨も扱える決済アプリの実証実験を開始

 JCBとNTTコミュニケーションズは、外貨為替レート保証付きモバイルウォレット「JCB Mobile Wallet(仮称)」の実証実験を今月から開始する。2021年中に日本とアジア圏での商用化を目指す。

 「JCB Mobile Wallet」は、留学生やビジネスパーソン、在留外国人のユーザーの、日常の決済から外貨管理までサポートする多機能モバイルウォレット。JCBブランドのバーチャルプリペイドカードを即時発行できるほか、キャッシュレス決済やモバイル上での送金、アカウント利用可否設定、優待店のマップ検索などの機能を備える。

 また、外貨両替やマルチアカウント機能などを用意する。

期間保証レートで両替

 22の通貨に、24時間いつでも両替できる。両替レートは、「期間保証」と「リアルタイム」の2つから選べ、「期間保証レート」では、両替してから14日以内に、未使用の外貨を元の為替レートで自国通貨に戻すことができる。

マルチアカウント

 家族や法人などで複数のアカウントを発行できる。たとえば、留学中の家族のサブアカウントに、本国の家族がモバイル上でチャージできる。また、法人の場合、海外出張者のサブアカウントの残高管理などができる。

マルチサービス

 タクシーの配車やレストランの予約など、さまざまなサービスを同アプリのみでできるという。

 10月~11月にJCBとNTTコミュニケーションズ関係者を対象に実施する実証実験では、同アプリのサービス企画や開発に役立てるほか、NTTコミュニケーションズでは、ほかのサービスとの接続や連携するシステムの運営などにも役立てる。

 今後は、各国の決済環境に応じて、モバイルでのタッチ決済(NFC)や、QRコード決済取引、連携するカードでの決済などを幅広くサポートする。また、各国のモバイルマネーのオンライン接続や残高交換を実現するNTTコミュニケーションズの「Wallet Exchange」とも連携し、利用シーンの拡大を図るとしている。