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ドコモ、スマートグラスで「おけさ柿」の栽培を遠隔指導

 NTTドコモは、新潟県佐渡島において、スマートグラスを活用した農業遠隔指導の実証実験を開始した。期間は2022年3月末までの予定。

 メガネ型のウェアラブル端末「AceReal One」を活用したもので、佐渡島の特産品「おけさ柿」の栽培を技術指導員が遠隔指導する。佐渡島は、高齢化により農業の後継者不足問題を抱えており、新規参入者や臨時の農業従事者への技術の伝承が重要課題となっているという。そうした中、同取り組みにより、栽培の技術を可視化し経験や勘に頼らない農業の確立を目指す。

実証実験イメージ
3D動画のイメージ

 剪定作業時などに、ほ場にいる作業員がAceReal Oneを装着。撮影した映像などを離れた場所にいる指導員が確認しながら音声で指示を伝える。スマートグラスは作業手順を表示する機能を備えており、作業の妨げになりにくく作業の可視化と時間短縮の効果が期待できるとしている。

 この他、熟練者が作業する様子を3Dカメラで撮影。動画マニュアルとして記録しVRゴーグルで臨場感ある映像を体感することで技術習熟の早期化を支援する。

 今回の実証実験は農林水産省の「令和2年度スマート農業実証プロジェクト」の公募で採択されたもの。新潟県を代表機関としたコンソーシアムのプロジェクト内で実施される。