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緊急事態宣言中の「LINE」はグループ・ビデオ利用が急増、「LINE NEWS」の利用は過去最高に

LINE公式アカウントの開設数も大幅増加

 LINEは、コミュニケーションアプリ「LINE」における、緊急事態宣言期間中のユーザーの利用動向をまとめたレポートを公開した。

 同社が2020年4月7日に公開した利用動向レポートよりも多くの情報が公開され、緊急事態宣言期間中のLINEユーザーがコミュニケーションに利用した手段のほか、LINE公式アカウントをはじめとする法人向けサービスの利用動向についてもまとめられている。

全世代にグループやビデオでのコミュニケーションが浸透

グループ通話の利用回数とグループトークの送信回数の推移

 3月以降は全年代でグループコミュニケーションが活発化し、グループ通話は特に30代(2月:5月対比418%増)、20代(377%増)、40代(361%増)での利用が急増した。

 グループトークの利用も増加し、4月のテキスト、スタンプ、画像の送信数は過去最大となる56億4100万回となった。5月の送信数も2月比で141%増となり、中でも10代(2月:5月対比187%増)、50代以上(123%増)、20代(122%増)の利用が増加した。

 また、1対1のビデオ通話についても全年代で利用が拡大し、5月は9400万回利用された。

ビデオ通話(1対1)の利用回数の推移

「LINE NEWS」の利用は過去最高に

 3月末以降、「LINE NEWS」の利用も全年代で急増し、4月末時点で月間アクティブユーザー数は7500万人、PV数は165億超と過去最高になった。LINE上でニュースや関連アカウントなどの情報を検索できる「LINE Search」は、特に女性の利用が4月以降大幅に増加した。

LINE Searchにおける検索数の推移(性別ごと)

「LINE公式アカウント」の開設数も大幅増加

 緊急事態宣言以降、「LINE公式アカウント」のオンラインでの新規開設数も増加した。4月は3月比140%増、5月は3月比130%増の開設数となり、業種別では教育、飲食、美容、学校、医療機関、スポーツ施設などでの増加率が特に大きかった。

LINE公式アカウントの業種別新規開設数

 4月には店舗の「LINE公式アカウント」から1日2回まで無償でメッセージを配信できる「新型コロナ対応無料配信」機能を提供し、5月31日までに1万8000アカウント超が、累計2億5000万通超のメッセージを配信した。

 このほか、全国の小・中・高等学校、特別支援学校向けにはLINE公式アカウントを無償で利用できる「学校プラン」を3月から提供しており、5月末までに250アカウント超が開設された。

店舗公式アカウントが1日2回まで無償でメッセージを配信できる「新型コロナ対応無料配信」機能は1万8000アカウント超が利用
学校向け無料プランの開設数は2カ月で250アカウント超に