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【今日は何の日?】mineoがMVNO初のマルチキャリアサービスを発表

2020年4月10日、本誌「ケータイ Watch」は、創刊20周年を迎えることができました。20周年となる2020年度、本誌では、日々「これまでの20年」を振り返ってまいります。

 5年前の2015年5月25日、ケイ・オプティコム(現オプテージ)は、MVNOサービス「mineo(マイネオ)」で新たにNTTドコモの回線を利用したサービスを開始すると発表した。

 当時、同サービスはau回線を利用してサービスを展開していたため、au回線とドコモ回線を利用してサービスを展開する。コンシューマー向けMVNOサービスで複数のキャリアを利用するのはmineoが初めてであった。

 当時は、キャリアによる端末購入サポートプログラムが盛んに行われており、キャリアでSIMロック端末を購入してからMVNOサービスに切り替えるユーザーが多かった印象がある。SIMロックフリー端末では、ロックされているキャリアの回線しか使用できないため、auで購入した端末はau回線のみ、ドコモで購入した端末はドコモ回線でしか使用できなかった。

 現在は、比較的購入後すぐにSIMロック解除することができたが、当時はSIMロック解除できる端末に制限があったり、購入後2年程度経過しないとSIMロック解除をキャリアが受け付けなかったりした。このため、サービスエリアや回線の混雑度以上に、SIMロックによる使用回線の縛りが当時きつかった思いがある。著者自身も、当時mineoでドコモ回線が使用できるようになったのをきっかけにmineo回線を契約した。

 また、当時au回線のMVNOサービスを利用する際、iOS 8にバージョンアップしたiPhone 5sや5cおよびiPhone 6が使えない問題が発生していた。ドコモ回線のMVNOサービスでは、問題なく使用できていたため、mineoでApple端末を使用する場合、ドコモ回線のプランに乗り換える必要があった。現在は、au回線のプランでも問題なく使用できる。

 この3年後の2018年に、ソフトバンク回線を使用したサービスを開始し、全キャリアの端末をSIMロックを解除することなくmineoに乗り換えられるようになった。

 日本国内のMVNOサービスの多くが、回線使用料が安価とされるNTTドコモの回線を用いる事業者が多かった。mineoでは、全キャリアユーザーを自社ユーザーにとりこむべく、他社に先駆けてマルチキャリア化をすすめていた。

 5年前の本日、MVNOのマルチキャリア化の第一歩をmineoが歩みだした日だった。