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手ブレ補正発明のパナソニック・大嶋光昭氏が旭日小綬章、スマホカメラなどで広く普及

 パナソニックは、同社の名誉技監 大嶋光昭氏が令和2年春の叙勲において旭日小綬章に選ばれたことを発表した。

 旭日章は、さまざまな分野における功績に着目、顕著な功績を上げた日本国民に授与される。大嶋氏は科学技術の振興に寄与した「発明考案功労」での受賞でパナソニックによれば、同社の技術職社員が受賞するのは初。

 同氏は、振動ジャイロの実用化とカメラの手ブレ補正への応用を実現。昭和63年には世界初の手ブレ補正内蔵ビデオカメラ「PV-460」の製品化につなげた。同技術はスマートフォンのカメラの手ブレ防止技術として広く普及している。

 また、携帯電話やデジタル放送に利用される復調情報の伝送技術やその応用である適応型のデジタル通信方式の基本技術なども発明。5Gの超低遅延伝送を実現する基本技術となっており、日米欧の各デジタルTVの放送規格に広く採用されている。

 このほかにも、ゲームソフトなどに用いられる光ディスクに複製防止マークを記録する技術も発明しており、放送コンテンツの不正コピー防止やコピー回数制限技術にも寄与している。