ニュース

【今日は何の日?】2015年4月14日はSIMロックフリーのおサイフケータイ「Xperia J1 Compact」の発売日

2020年4月10日、本誌「ケータイ Watch」は、創刊20周年を迎えることができました。20周年となる2020年度、本誌では、日々「これまでの20年」を振り返ってまいります。

「Xperia J1 Compact」発売(2015年)

Xperia J1 Compact

 5年前(2015年)の今日、ソニーモバイル製のSIMロックフリーでおサイフケータイに対応するAndroidスマートフォン「Xperia J1 Compact」(D5788)が発売されました。

 「Xperia J1 Compact」は、約4.3インチのディスプレイを搭載し、SIMロックフリーでおサイフケータイに対応する端末としては初の端末。価格は5万5000円程度で、Xperiaスマートフォンが初めてMVNO向けに投入された機種でした。ソニーストア、ソネット、イオンモバイルから発売され、同年6月には楽天モバイル(MVNO)でも取り扱いを開始しました。

 基本的な性能はNTTドコモから2014年6月に発売された「Xperia A2 SO-04F」や2013年12月に発売された「Xperia Z1 f SO-02F」とほぼ同じもので、Xperia J1 Compactはワンセグには非対応。

 外観としてはXperia Z1 fは背面にガラスを、Xperia A2ではマット仕上げの樹脂素材を、Xperia J1 Compactはメタルフレームを採用しているという点で違いがみられました。

 おサイフケータイ対応として発売されましたが、当時はまだSIMロックフリーのAndroidスマートフォン向けに「モバイルSuica」のサービスは提供されておらず、同年12月から利用できるようになりました。なお、2020年12月22日をもって同機種のモバイルSuicaのサポートは終了します。

 まだ5年前と思うか、もう5年前と思うかは人それぞれになりそうですが、筆者は大学に入学した年だったくらいしか思い出せません。当時は小型端末の選択肢もまだ多く、「Xperia Z3 Compact SO-02G」(2014年11月12日発売)をメインで使用していたような気がします。

 当時のモバイル通信は、2015年3月27日にNTTドコモがLTE-Advanced(3.9G)による4Gサービスを開始したばかりで、主流はまだ厳密な「4G」ではないLTEの時代。NTTドコモは3.9Gを「Xi」、4Gを「PREMIUM 4G」と明確に区別していましたが、ソフトバンクとKDDIの2社は3.9Gから「SoftBank 4G」「au 4G LTE」として2012年よりサービスを提供していました。

 標準化規格の勧告と無線周波数帯の割り当てを主に行う国際電気通信連合(ITU)が、3.9Gに相当するLTEやWiMAXなどについても4Gという名称を使用することを認めていたため、このようなネーミングでサービスを提供していたのだと思われます。一般的なユーザーからしたら、明確な移行期というものもほとんどわかりづらく、区別があいまいになっている方も多いのではないかと思われます。3.9Gと4Gを明確に区別できる方はかなりの趣味人なのではないでしょうか。