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怪しいサイトは「タチコマ」に報告、ユーザー参加型の実証実験が開始――KDDI総研など

 KDDI総合研究所、セキュアブレイン、横浜国立大学、神戸大学、構造計画研究所、金沢大学、岡山大学、情報通信研究機構(NICT)の8者は、スマートフォンを狙うWeb媒介型攻撃の実態把握と対策向上のためAndroidアプリ「タチコマ・セキュリティ・エージェント・モバイル」(タチコマ・モバイル)を頒布、ユーザー参加型の実証実験を実施している。

 タチコマ・モバイルは、Android向けのアプリ。NICTの委託研究「Web媒介型攻撃の対策技術の実用化に向けた研究開発」(WarpDrive)において開発された。アニメ「攻殻機動隊S.A.C.」シリーズのキャラクター「タチコマ」をモチーフにしたデザインとなっている。

 タチコマ・モバイルには、ユーザーが遭遇した怪しいサイトを報告する「タチコマへ報告」やスマートフォンの利用状況を可視化するプロファイル機能が備えられている。ユーザーから提供されるWeb媒介型攻撃に関するデータを収集・分析しセキュリティ機能の強化や未知の攻撃の観測を行う。

 さらに、定期的に出される質問「タチコマの問い」に回答することで、セキュリティをはじめとした情報通信技術について考える機会を提供する。

アプリ画面

 タチコマ・モバイルは、Google Playから入手できる。

 今後は、実証実験の結果を基に複雑化しているWeb媒介型攻撃の実態を解明、攻撃サイトの迅速な検知や撤去に向けt情報提供や攻撃対策技術の実用化を目指す。