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イオンモバイル、月額980円のシニア向けプラン「やさしいプランmini.」

 イオンリテールは、MVNOサービス「イオンモバイル」において、60歳以上限定の新料金プラン「やさしいプランmini.」を3月1日から提供する。

 音声通話がメインのシニア層に向けたプラン。基本料金は月額980円(税別)で、無料通話は無し。データ通信は月間200MBを超えると速度制限がかかる。

 待受中心の使い方を想定しており、電話をかける機会が多いユーザーに対しては、既存のオプションサービス「イオンでんわ10分かけ放題」(月額850円)をあわせて提案する。

「3G停波」をきっかけにしたスマホデビューを後押し

 このようなプランを新設した背景としては、イオンモバイルの取扱店舗は大手キャリアの代理店業務も行っており、直近では各社の3G停波に向けたダイレクトメールを持参する来店客が増えているという。4Gへの移行を機にスマートフォンデビューするユーザーにとって、金銭面でのハードルを下げるためのプランとして設計された。

 2019年から、販売の中心となるショッピングセンターの来店客層にあわせた販売戦略を強化しており、同年秋以降は70歳以上の乗り換えが増加。有償の設定サービスを充実させ、シニア向けの勉強会も各店で開催している。

 通話メインのプランとしながらも「通話専用」ではなく200MBのデータ容量を設定することで、店頭での有償サポートや勉強会への参加を通じて少しずつスマートフォンに親しんでもらい、将来的なアップセル(より上位のプランへの切り替え)を視野に入れる。

 2019年に実施した店頭調査では、スマートフォンに変えたシニアが重宝している機能として「天気予報」「子供や孫とのLINE」「乗換案内」が多かったといい、まずはこれらの機能から少しずつ使っていけるプランとして、従来プランの最小容量(500MB)よりもう一段階絞ったお試し用の容量を設定した。