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「KAZUNA eTalk 5」に翻訳結果を確認できる新機能、アプリ版も登場

 TAKUMI JAPANは、翻訳機「KAZUNA eTalk 5」の新機能を発表した。また、KAZUNA eTalk 5と同等の機能を持つスマートフォンアプリ版も提供される。

発表から1年、数回のアップデートで機能拡充

KAZUNA eTalk 5

 KAZUNA eTalk 5は、2019年1月に発表されたオンライン・オフライン両対応の翻訳機。音声翻訳のほか、カメラを使った文字翻訳の機能もある。

 製品名の“5”は当初、「音声翻訳」「文字認識翻訳」「チャット翻訳」「Wi-Fiテザリング」「マルチバンド対応」という5つの機能を特徴として打ち出すために付けられたが、後にQRコード決済機能やビジネス向け翻訳機能などが追加され、発表から1年を経た2020年1月時点での機能はこの5つに留まらない。

 TAKUMI JAPANの増田薫社長は、翻訳機はスマートフォンなどとはモデルサイクルも需要も異なり、買い替えのタイミング機能向上を図るよりはアップデートで随時改善していく体制を取っていると説明する。

正しく翻訳できているかを確認できる「確認翻訳」

 今回発表された新機能のうち「確認翻訳」は無料で利用でき、1月21日から順次配信される。この機能は、正しく翻訳できているか分からないというシーンに対応するもので、日本語から外国語への翻訳後、結果を日本語に再翻訳して表示する。文字の読み方も知らない言語に翻訳した際にも、翻訳結果をある程度把握できる。

有料で112言語に対応

 KAZUNA eTalk 5の対応言語は、音声翻訳の「しゃべって翻訳」で73言語、OCR翻訳の「撮って翻訳」で8言語。2月から、より多くの言語に対応する有料アップグレードが提供される。

 アップグレード料金は4980円(税別、以下同)で、適用するとしゃべって翻訳は112言語、撮って翻訳は55言語に対応する。

導入コストに配慮、アプリ版の「KAZUNA eTalk APP」

 「KAZUNA eTalk APP」はAndroid/iOS向けの翻訳アプリで、KAZUNA eTalk 5と同等の翻訳精度を実現、機能も同等となる。料金は3カ月で3980円、12カ月で9980円。

 大型スポーツイベントの開催などに向けてインバウンド需要が拡大しているが、業種によってはイベント前後のみ翻訳機能が欲しいというニーズもあると増田氏。このような短期的なニーズの場合は翻訳機導入のコスト負担が重いため、すでに導入されている業務用端末などに翻訳機レベルの翻訳機能を追加するという選択肢を提案する。