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ソフトバンクとホンダ、5Gコネクテッドカーの検証を完了、走行時でも安定した通信を実現

 ソフトバンクとホンダは、5Gを活用したコネクテッドカー技術検証を完了、さまざまな条件で安定した通信が行えることを確認したと発表した。

 今回の技術検証は、ホンダが所有する北海道上川郡のテストコースで行われた。実験基地局を設置し、商用環境を想定したノンスタンドアローン標準仕様で構成された5G環境を構築。通信インフラには3GPP規格準拠のノキア製機器を使用し、ホンダの普通乗用車にクアルコム製の「Snapdragon X50 5Gモデム」を搭載した。

 行われた検証は、停車状態での各通信方式ごと(64QAM、256QAM、2×2 MIMO、4×4 MIMO)の品質の検証や走行状態でのハンドオーバーの検証など。加えて車両側のケーブル取り回しや最適なアンテナ搭載位置なども検証された。

 さらにユースケースの検証として、見通しの悪い交差点における周辺車両の位置情報や、前走車の急ブレーキ情報の伝達や路上の落下物の特定、周辺車両への伝送などが行われた。

 同検証では、最大で1Gbpsのスループットを達成したほか、車載器から5G外にあるアプリケーションサーバーへのネットワークレイテンシーは平均17msを達成。また、3GPP Release 15準拠の機器を用いて256QAMや4×4MIMOを用いて5Gコネクテッドカーの走行試験に成功したのは世界初としている。